グリッドとユーティリティとの違い
Philip Brittan氏の『グリッドコンピューティングとユーティリティコンピューティングの違いは?』
が上手くまとまっているので引用します。
グリッドコンピューティングは「何台ものコンピュータの計算能力をひとつにまとめ、有効活用しようという」もの。
ユーティリティコンピューティングは「コンピュータ資源がいわゆる「ブラックボックス」として提供される」というもの。
現在は、(社内)ユーティリティの技術としてグリッドが提供されていますが本来は違うものです。
これだけですと、たかが定義の違いで気にすることはないようではあります。
でも、次のような市場構造の差が出てくると考えられています。
グリッドコンピューティングはインフラを自社で管理するインセンティブが強いことと既に自社内に多くのコンピュータ資源を抱えているためにユーティリティではなく、グリッドを選択する可能性があります。
一方で、中小企業の場合は自社に潤沢なコンピュータ資源がないことと、インフラを自前で管理するだけの人材がいないことからユーティリティを選択する可能性があります。
これは、オラクルとIBMの目指しているものの差になるかと思います。
富士通の今の構造からすると、向いているのはグリッドであってユーティリティではないということになるでしょう、おそらく。
グリッドのうち、サービスグリッドではハードやソフトウエアそれぞれを「サービス・レジストリ」と「XML/SOAP」で疎結合しますから、SOAが絡んできます。
ですから、SOAの広がりを考える時にはIT部門サイドで開発生産性を上げるための需要もさることながら現在のシステムのうちどの程度がグリッド化されていくのかということを考える必要があるでしょう。
ミッションクリティカルな部分でのグリッドの普及は、そうしたシステムの周辺システムの更新需要として出てくるかもしれません。
対して、ユーティリティの需要のほうは中小企業のIT投資と歩調を合わせた伸び率で推移すると考えるのが妥当と思われます。
中小企業家同友会 特別調査「IT投資特別調査」や 売上規模別IT投資(日本) からすると、IT投資のうち50%近くが中堅・中小によると思われるので、これがユーティリティコンピューティングの潜在市場ということになります。
が上手くまとまっているので引用します。
グリッドコンピューティングは「何台ものコンピュータの計算能力をひとつにまとめ、有効活用しようという」もの。
ユーティリティコンピューティングは「コンピュータ資源がいわゆる「ブラックボックス」として提供される」というもの。
現在は、(社内)ユーティリティの技術としてグリッドが提供されていますが本来は違うものです。
これだけですと、たかが定義の違いで気にすることはないようではあります。
でも、次のような市場構造の差が出てくると考えられています。
グリッドコンピューティングはインフラを自社で管理するインセンティブが強いことと既に自社内に多くのコンピュータ資源を抱えているためにユーティリティではなく、グリッドを選択する可能性があります。
一方で、中小企業の場合は自社に潤沢なコンピュータ資源がないことと、インフラを自前で管理するだけの人材がいないことからユーティリティを選択する可能性があります。
これは、オラクルとIBMの目指しているものの差になるかと思います。
富士通の今の構造からすると、向いているのはグリッドであってユーティリティではないということになるでしょう、おそらく。
グリッドのうち、サービスグリッドではハードやソフトウエアそれぞれを「サービス・レジストリ」と「XML/SOAP」で疎結合しますから、SOAが絡んできます。
ですから、SOAの広がりを考える時にはIT部門サイドで開発生産性を上げるための需要もさることながら現在のシステムのうちどの程度がグリッド化されていくのかということを考える必要があるでしょう。
ミッションクリティカルな部分でのグリッドの普及は、そうしたシステムの周辺システムの更新需要として出てくるかもしれません。
対して、ユーティリティの需要のほうは中小企業のIT投資と歩調を合わせた伸び率で推移すると考えるのが妥当と思われます。
中小企業家同友会 特別調査「IT投資特別調査」や 売上規模別IT投資(日本) からすると、IT投資のうち50%近くが中堅・中小によると思われるので、これがユーティリティコンピューティングの潜在市場ということになります。