サムスン・グループが強気の計画を打ち出した。
但し、この強気の計画は韓国の景気を下支えすることを目的とした盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領による要請を受け入れたもの。盧大統領と韓国財界は5月25日に2004年の設備投資を1/3増やすということで合意していた。
この結果、サムスン・グループ全体(63社)では、半導体関連の設備投資だけでも7,300億円となり、ソニーの1900億円、NECエレクトロニクスの1,670億円、東芝の1,540億円、松下電器産業の900億円とルネサステクノロジの900億円の日本大手5社合計である6,910億円を上回ることになる。
なお、グループ全体としては3ヵ年計画で
2004年:19兆3,000ウォン(約1.9兆円)
2005年:23兆5,000ウォン(約2.4兆円)
2006年:27兆2,000ウォン(約2.7兆円)
と合計70兆ウォンのうち、45兆5,000ウォンを設備投資、20兆5,000ウォンを研究開発に振り向けるという。2004年だけの数字で比較してみても、
トヨタ自動車は連結ベースで設備投資に9,577億円、研究開発費に6,822億円、合計1兆6,399億円だが、これをも上回る。
サムスン電子はDRAMチップで2002年に世界シェア27%で1位、SRAMチップでも同じく2002年に世界シェア27%で1位。
また、
サムスン電子は2004年1-3月期の売上高が14兆4,100億ウォンと前期比で11.9%増、純利益では3兆1,400億ウォンと前年同期で約3倍、前期比でも68.7%の増加を記録している。
売上高の28.6%を占める半導体でも前期比で5.6%の伸び。16.4%を占めるLCDに至っては前期比で20.9%と急増。
純利益で見ても、半導体が全体の43.2%を稼ぎ出し前期比17.4%の伸び、35.3%を稼ぎ出しているLCDは何と65.7%の伸び。
サムスン・グループはグループ全体で17.5万人(2002)の従業員を抱え、総売上高は1,168億ドル(2002)、純利益は89億ドル(2002)の規模。
ちなみに、
トヨタ自動車は2004年3月期の売上高が17兆2,947億円、当期純利益が1兆1,620億円。
旧暦4月13日、庚戌、仏滅、五黄土星、執(とる)、心(しん)