木曜日, 6月 03, 2004

一大天体ショー

6月8日に、金星が太陽を横切るという一台天体ショーが起る。金星が太陽を横切りというのは1882年以来の出来事。日本に限っても、1874年(明治7年)以来。
国立天文台によると、かつては『この現象を地球上の複数の地点で観測すると、金星と地球、あるいは太陽と地球との距離という、宇宙の距離の基準となるべき距離の絶対値を決めることができる大事な現象』だったために観測隊が出されるほどだったという。
6時間にわたって太陽にシルエットが映るという。
天文台などでは太陽を直接観察しないように、つまり直接見てはダメだよとアナウンスしている。
何でも、専門的な知識が無いと観測することは出来ないということらしい。黒いフィルム越しに見るというのは駄目なのだろうか。
NASAのページにも、
Never look at the Sun without eye protection.
との注意書きがある。結構、直接見ようという人がいるのかもしれない。
この天体ショーは米国の東海岸では6月8日の日の出の時間帯、1:13 a.m. EDTに始まって7:26 a.m. EDT.に終わる。メキシコ、ブリティッシュ・コロンビア、アリゾナ、カリフォルニア、コロラド、アイダホ、ネヴァダ、モンタナ、オレゴン、テキサス、ユタ、ワシントン、ワイオミングそしてニューメキシコの各州からは見えないとのこと。つまり、東側は駄目。
で、米国から東へ回って、ヨーロッパやアフリカ大陸の大部分、それに中東、中国の沿岸部を除く地域では金星が太陽を横切る様子が最初(金星が太陽の縁に接する第1接触)から最後まで全て見える。
肝心の日本ではどうなのかというと、
8日の14時11分に第1接触が始まり、金星が太陽に中に入る第2接触が14時30分頃。この頃が一番観察しやすいとのこと。そして、全てが終わるのは20時26分頃。ということで、日本でも全てを見ることは出来ない。
ちなみに、国立天文台の説明では、次にこの一大イヴェントに参加できるのは2012年6月6日のゾロ目の日。このゾロ目の日には日本から全ての現象を見ることが出来る!!
その後は2117年12月10日。これは余りにも先の出来事過ぎて....


旧暦4月16日、癸丑、先勝、八白土星、成(なる)、斗(と)、
平成3年の今日、長崎雲仙・普賢岳で大火砕流が発生。