木曜日, 10月 28, 2004

日経優良企業ランキングを利用した企業分類

日経優良企業ランキング(2004)を用いて企業の分類を行ったのが下図。
4つの指標でランキングされている関係をひと目で見ることが出来ます。

例えば、富士通とNECは規模、安全性という点では三菱電機や東芝と同じグループとして分類できますが、成長力が高いというのが特徴となっています。また、富士通とNECは丁度、収益力と成長力という点に関して対照的な位置づけになっています。
また、ソニーと日立は成長力と安全性という面ではランキングが高いものの収益性という点で見劣りがするということが共通点になっています。



日経優良企業ランキング(2004)は、15の指標を①規模、②安全性、③収益性、④成長力という指標に落とし込むことを軸としてランキングを計算しています。
①規模、②安全性、③収益性、④成長力という要素を構成するそれぞれの指標は次の通りのものが採用されています。


火曜日, 10月 26, 2004

なんと巨大な......

英国在住のインド系投資家ラクシュミ・ミッタル(Lakshmi Mittal)氏が傘下のThe LNM Groupのもとにあるイスパット・インターナショナルLNMホールディングスを経営統合してミッタル・スティール(Mittal Steel)を設立。同時に、粗鋼生産2600万トン、売上高1450億ドル(2004)の米国の鉄鋼メーカーISGを買収するという。
この一連の合併で売上高300億ドル、粗鋼生産7000万トンという世界最大の鉄鋼メーカーが誕生する。

つい最近も、2900万トンの生産能力を持つポスコのある韓国で、現代自動車グループが粗鋼生産で300から500万トン規模の高炉を建設し鉄鋼業へ参入することを表明したばかり。
鉄鋼業界の新しい時代の幕開けとなるだろうか。

それにしても、7000万トンという規模には驚かざるを得ない。

IISIによると、2003年の世界の粗鋼生産は9億6490万トン。
新日本製鐵は3014.7万トンを2003年に生産している。
NKKと川崎製鐵が経営統合(2002.9)したJFEの粗鋼生産は3055万トン。
ルクセンブルクのARBED、スペインのCOCKERILL-SAMBRE、フランスのUSINOR SACILORが2001年の経営統合したARCELORが4000万トン台。
こうして見てみると、ミッタル氏の鉄鋼メーカーが如何に巨大なのかが分かる。


2003年時点で国別に見ると、

日本 110.5(100万トン) 伸び率2.6%
韓国 46.3 伸び率2.0%
中国 220.1 伸び率21.2%
インド 31.8 伸び率10.3%
米国 90.4 伸び率▲1.3%
EU15 160.6 伸び率1.2%