木曜日, 4月 21, 2005

外見+中身=不変の法則 

 昨日のブログにローマ法王がベネディクト16世が3回の投票で決まったと書いたが、3回ではなくて4回目の投票で決まったらしい。らしいというのは、どうやら3回ではなくて4回だということをメディアの報道で知ったという次第で、法王庁のページで確認していないから。
コンクラーベでは1日に2回の投票が行われるらしいということと、2日目の午後に決まったということからすると4回目ということなのだろう。
ともあれ、ヨーゼフ・ラツィンガー枢機卿は、その瞬間にローマ法王ベネディクト16世になった。
ローマ法王になる以前と以後とで個人としては何も変わらないのではないかという向きもある。これは、日本でいうと皇位継承の際にも言われたことでもある。
その一方で、長い年月を綿々と続く精神というか、簡単には言い表せないものが、その瞬間を境にして継承されていくのだという思想もある。
いわば、脱皮のようなものなのかと、俗なるものに塗(まみ)れきった身としては、幼稚に還元して考えてしまう。

昆虫は幼虫から蛹(サナギ)を経て成虫になる。いろいろ形は変わるけれど、同じ「ヤツ」じゃないか。確かに同じに違いない。全く別だったら、それはそれで物凄く恐ろしい。
でもと思う。
幼虫の時に考えることと、成虫になって、空を羽ばたけるようになった時と、全く同じ考えで同じような行動を採るのだろうか。空を飛べるようになった時と地面を這いつくばっている時点では、別虫格とは言えないまでも、それに近い位のものがあるのではないだろうか。
本人ならぬ本虫にとっては同じでも、他者にとってはクネクネ幼虫と空を飛ぶ虫とは同じには見えない。

昆虫だと外見がかなり変わるので分かり易い。一方、人間などはせいぜいが縮尺を拡大する程度で大きくは変わらないのが常。
それでも、いや、外見が大きく変わらないという、その分だけ中身が変わるということがあったりするのではないだろうか。

<<一言主>>
○クラインとカルツァの比喩によれば、人間が数十億分の1にまで小さくなれば、小さく巻き上げられた数多くの次元を目にすることが出来るという。

○現代物理学には、およそ20の基本定数が存在している。

○1985年、「ひも理論」は5つの理論が並列する状態となる。輪のような紐に、輪になっていない紐、必要とされる次元も様々という状況に陥った。

○遠く離れた空間を結ぶ近道のことをワームホールという。

○アインシュタインの考え方では宇宙空間を曲げたり伸ばしたりすることが出来るが引き裂くことは出来ない。

○1995年、エドワード・ウィッテンは5つあった「ひも理論」が実は一つであることを提唱した。これを「M理論」という。ただ、Mが何を意味するかはウィッテンすら語っていない。

○5つの「ひも理論」は、時間の1次元、空間の3次元に、小さく巻き上げられた6次元の合わせて10次元が必要だった。

昨日、床屋へダッシュ。
伸びていた髪をバッサリ。4,000円也。
床屋は物心付いた時から同じところ。首とか型とか背中とかをマッサージしてくれるというのが良い。加えて、髪型を言わなくても春夏秋冬、四季に合わせてカットしてくれるというのが有り難い。
でも、お姉さん、もみ上げは一気に剃って下さいね。

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