日曜日, 4月 18, 2004

有難う、そしてさようなら。 

オーシャン・オブ・ファイアを有楽町で見る。
アラゴルン役を演じた「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の興奮冷めやらぬ中、ヴィゴ・モーテンセンがスペイン系混血馬であるムスタングの保護に足跡を刻んだ実在の人物、フランク・ホプキンスを演じる。
11時に待ち合わせて、さてということになる。映画を見るということは決めていたものの、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」にするか「オーシャン・オブ・ファイア」にするかは決めていなかった。
作戦会議の後で「オーシャン・オブ・ファイア」を見ることに決定。理由は単純。この映画、面白そうな割には注目度が低いのではないか。収穫が大きそう!!
「オーシャン・オブ・ファイア」はアラビア半島で行われる人馬一体の砂漠横断レースが主題。しかし、冒頭は議員の馬とのレースから幕が開ける。純潔な議員の馬と主人公の乗る野生馬とのレース。ホプキンスは最後で追い抜く。これが実は大きな伏線となっている。主人公のホプキンスもインディアンと白人との混血、愛する馬も混血の野生馬。滅び行く宿命を負ったインディアンの血を引き、時代遅れとされた野生馬のムスタングを兄弟(ブラザー)と呼ぶ。後に、レースを主催するオマー・シャリフ演じるシーク・リヤドとの間でも、このブラザーという言葉が交わされる。西欧文化が押し寄せる以前のアラブの地に、西欧文化に押し流されたインディアンの血を引くホプキンスが乗り込み、互いにブラザーと呼ぶ仲になる。そして、過酷なレースは冒頭のシーンと同じく、最後の最後に純潔馬アルハッタルをムスタングのヒダルゴが抜いて一着となることで終焉を迎える。そこに翻るのは星条旗ではなく、インディアンの印。
押し流されていくものの最後の灯火、しかし確りとした証を感じることが出来た。
銀座でパスタを食した後に丸ビルを散策。。。
Nさん、有難う、そしてさようなら。新しい地で頑張って下さい!

This page is powered by Blogger. Isn't yours?