土曜日, 6月 26, 2004

残念、残念 

北海道は函館をブラリとするはずが...
諸般の事情が絡み合ってって、それほど複雑じゃないけどキャンセル。やむなく。
次の機会までに、旧ロシア領事館が変わっていなければよいのだけれど。函館というと、駅前からドックに至る道で左右両方に海が見えるところが何とも言えない。坂道もいい。住んでみたいなぁと思う街の一つ。
今回は駄目だったけど近いうちに絶対に。
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「星に願いを」
竹内結子・吉沢悠主演、冨樫森監督

函館はやっぱりロマンチック
KY--

金曜日, 6月 25, 2004

美術史はサイン 

台風の後の暑さは梅雨の中休みであったらしい。今日は朝から雨。ということで晴耕雨読の雨読の一日。
美術史家の田中英道氏の「日本美術/傑作の見方・感じ方」を読了。
『美術史研究の要諦とは、あくまで「形」のサインであり、そこを見極める目の訓練』という一文と、それを実践して唐招提寺の鑑真像を国中連公麻呂の作と同定していく所にハッとする。
また、西洋美術史の様式論を借りて、日本美術史を政治史区分から解き放ち、アルカイスム、クラシシスム、バロック、ジャポニスムと再構成する点に違和感ではなく鋭さを覚えた。

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木曜日, 6月 24, 2004

リサーチによる絵画 

国民の選択展」という1995年に始まった面白い試みがある。
これは、ロシア出身の画家 コマール( Vitaly Komar ) と メラミド( Alex Melamid ) によって始められたマーケティング・リサーチの結果に基づいて絵を最も好まれる絵画と最も好まれない絵画を制作しようというもの。
果たして、こうして描かれた絵画が鑑賞者が望む絵画なのか。
痛烈な批判を投げかけている。
この方面での批判や論評は既に多く行われているので、そちらを参照していただくとして興味深いところもある。
このプロジェクトは拡大して調査対象を米国以外の各国にも広げていった。
という訳で、フランスやイタリアやオランダ等の国民が最も好む絵画と最も好まない絵画とも製作されている。こういう場合は芸術の創造ではないのだろう。
どの国も抽象画のようなものが最も好まれない絵画とされているのだけれども、オランダは違う。イタリアも違う。逆なのだ。
ウェブでの調査における結果は意味深。


水曜日, 6月 23, 2004

困ったスタンダード 

日本の治安はグローバル・スタンダードになったんだとK氏。
いつも、ピントがまるであっていないのに、鋭い指摘。さては、三分で分かる何とかとか、誰でも分かる○○を読むのが滞っているかな。
高田馬場で少女に男の子が5階から突き落とされたり、渋谷駅で発砲事件があったり。熊本のほうからも物騒な話しが伝わる。
数値はどうであれ、体感治安は悪化しているというのが実感。若者がどうとかいうのでなく、冷静に観察すると大人たちの社会常識も崩れてきている。
社会が世代間で完全に分断されるということは有り得ないから当然か。

火曜日, 6月 22, 2004

「it」 

遅まきながら、NECの「it」を見ました。

小道具の紹介のコーナーがNECの目指そうとしているモノの紹介になっています。
その分、本編にNの文字がなくさっぱりとした印象を持ちました。
指紋認証、ユビキタス、.....そのままを全面に出してパワーポイント的に説明したほうがダイレクトなのでしょうが、「it」のような表現の仕方も良いのかなと。
「it」がバイオ・プログラムである点や熱消費が激しく高速で移動するというところは、現在のIT技術に対するメッセージでしょうか?
それにしては、「it」の作成者達が"地球と同化してしまうほどの地球に優しい技術"を駆使していたことになっています。地球に優しいといいながら遺伝子を操作するのは危険だということと、現在のITの非人間性を合わせて批判的に捉え、それでもITが「it」を越えるんだということを出そうとしているのかも。
「it」よりもITが"大きい"ですし、「it」はユリの顔を持ちながら個性がない。

トップページがクリックする場所に戸惑うこと以外は面白い試みだと思います。
お金掛かっているのでしょうね。
電通の杉山亘太郎氏のプロデュースだとか。

映画でも、何気ない細部に古典的な名場面のコピーを使うということがしばしばありますね。
その辺りはアーリーマジョリティに属する人は分からない。僕なんか分からなかったりすることが多い訳です。
でも、オピニオンリーダーなんていう層に属する人はニヤリとする。
この層がニヤリとするためには顕在化していたのでは駄目なのだと思うのです。
ちょっと見えないけれども、良く見れば分かる。そうすると、先にニヤリとする。
マジョリティは何でオピニオンリーダーがニヤリとしているのか非常に気になる。
そこで"能動的に"探す/動く。もう、ここでNECの土俵に引きずり込まれているわけです。「キャー、かっこいい」で終わっていない。
小雪で釣って後で理念を刷り込む。
「ラスト・サムライ」見た人が新渡戸稲造の「武士道」に手を出すようなものです。最初に「武士道」を読む人なんて"変人"でしょう、きっと。それが、「ラスト・サムライ」というものが先にあることで電車の中でも堂々と読める。
同じように会社概要のページを見るひとなんていうのは絶対少数派、その中でユーザーに影響を与えうるオピニオンリーダー層に属する人は更に少数なのではないでしょうか。
そう考えると、メッセージの出し方は上手いんでしょうね。


日曜日, 6月 20, 2004

ちょっぴりリニューアル 

何なのだろう、この暑さ。台風の前触れのフェーン現象なんだとTさんが教えてくれたけど。何が原因でも、物凄く暑い。
というわけで、外出を控えて「美と歴史」のページを更新。自前の拙いプログラムでデータベースから作成していたページを最新の所だけブロガーに変更。
鳥居清長の「岩井半四郎と沢村宗十郎」などをアップ。

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