金曜日, 4月 15, 2005

ミッシングリンク 

 鳥というのは不思議な生き物。この前、脳の話をしていた時、人間の脳は魚類の脳から両生類、爬虫類の脳を経て、感情を豊かに持つ現在の脳になったという話になった。
人間の脳の中にも爬虫類の脳に相当する部分が残っている。しかし、それは、生存する上で必要最小限度の機能を担っているに過ぎない。
と、ここまでは、そんなものかという話になる。
ところが、それでは鳥の脳はどうなのですかと。話がそこにくると、一直線にはどうも進めない。
鳥の脳は爬虫類の脳に極めて近いのだという。
それならば、鳥の行動は爬虫類の行動に似ているのかというと、そうは問屋が卸さないというのは、カラスなどを見れば分かる。
専門家の間でも鳥は難題なのだとか。
その鳥、ルーツがはっきりしていないという点でも難題。徐々には解明されつつある。
おそらく恐竜から分かれたのだろうと。ただ、どの時点で、どんな恐竜からといったところは、完全には解明されていない。
今日付けのサイエンス誌に発表されるカナダ自然博物館の佐藤たまき研究員らカナダと台湾の研究チームによる、オビラプトロサウルス類と呼ばれる恐竜の体内での卵の化石の発見は恐竜と鳥との間に横たわるミッシングリンクの解明に光をもたらすとされる(発見地は中国・江西省の白亜紀後期の地層)。
爬虫類は沢山の卵を一度に産む。鳥は少ない卵を少しづつ産む。
ここからすると、2個の卵というのは爬虫類的というよりは鳥類的。
一方で、見つかった化石の卵管は2つという所は爬虫類的。ところが、卵管1本に卵1つという組み合わせは鳥類的と言える。
ほとんどの鳥の場合、爬虫類と同じく卵巣と卵管が2つあるが、左側のみが発達し、右側の卵巣は退化、卵管も痕跡としてしか残っていないからだ。
ミッシングリンクと言えば、人類の進化にも解明されていないミッシングリンクがある。それも2つも。
一つ目は人類に最も近いとされている類人猿のチンパンジーと人類との共通の祖先。
もう一つは、最初に二足歩行した人類。
後者に関しては、木を登る生活をしていた人類の祖先が、環境の変化によってサバンナへと生活の場を移したことがきっかけになったのではないのかとされている。
この考え方が直感的に、あまりにも分かりやすかったために、大学の人類学の講義で人類は一度水中生活を経験したことで二足歩行が可能になったという説(アクア説)を聞いた時には衝撃を受けたことを覚えている。

科学は、これから、どんなロマンを見せてくれるのだろうか。

<<一言主>>
○失語症の人でも歌を歌うことが出来る

○手長猿のある種類はパート毎に歌う

○一番進化した手長猿は歌の一部分を切り出して歌える

○幼児は気に入った言葉のフレーズを使うことから始める。単語から覚えるのではない

○モンタノス派(Montanism)は2世紀中頃に出現した聖霊信仰と純粋主義を唱えるキリスト教異端派。

○小アジアで2世紀に流行したキリスト教モンタノス派はモンタノス(Montanos)によって始められた。

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