水曜日, 4月 06, 2005

外見では分からないもの 

 脳は地層のようになっている。地層と同じように下のほうにある部分がより古くからある、つまり原始的な性質を持っているということになる。
例えば、視床下部などは爬虫類にもある原始的な脳として知られている。視床下部は生きて行く上で必要な欲望に密接に関係していると言われる。
この考え方だと、前頭葉と呼ばれる部分が大きく発達していると、より進化している証拠ともなる。
米フロリダ州立大のディーン・フォーク教授を中心とするの米、豪、インドネシアのグループは、インドネシアのフロレス島で発見された新種人類の化石「ホモ・フロレシエンシス」の頭蓋骨を調査した結果を発表している。
この「ホモ・フロレシエンシス」、背丈が1メートルと随分と小柄。しかも、脳容積も現代人の3分の1しかない。外見で判断してしまうと、「ホモ・フロレシエンシス」は猿人ということになってしまう。
ところが、発掘現場で見つかった数々の生活の痕跡から判断すると、どうも猿人ではなくて、より発達した原人としか判断出来ないのだったという。
そこで、頭蓋骨から脳を3次元画像として復元してみたところ、前頭葉と側頭葉が大きいことが判明。猿人ではなくて原人だということが確かめられた。
前頭葉と側頭葉が大きいということは、より現代人に近いということになる。
それでも、身長と脳容積が小さいということは例外中の例外に属することで、原人ではあるけれども、特異な進化過程を辿ったのではないのかと考えられるとか。
特異な進化過程と言えば、日本人のルーツというのも難しいことで知られている。外見から判断すると、日本人と朝鮮半島の人々は非常に近い関係にあるのだろうと思える。
しかし、遺伝子を基にした研究の中には、日本人は朝鮮半島の人々よりも中国人に近いとするものもある。
この結果を知った時には、正直に言って驚いた。
それでも、一口に日本人とは言っても、しばしば言及されるように、大陸からやってきた弥生人と、それ以前から日本列島に根を下ろしていた縄文人とではルーツが違うだろう。大陸からと言っても、中国からも朝鮮半島からも日本列島に渡ってきたことだろう。
だから、日本人のルーツはココだというのは言えないのかもしれないと思ったりする。


<<一言主>>
○2種類のタンパク質が1つに結合したもの(機能体)をヘテロダイマー(ヘテロ二量体)という。

○2種類のタンパク質が4つ結合したものをヘテロトラマーという。

○同じ種類のタンパク質が2つ結合したものをホモダイマーという。

○電気と磁気に関して統一的に説明する方程式を完成させたのはマックスウェル(1831-1879)。

○マックスウェルの打ち立てた理論は「電磁気学」と呼ばれている。

○エントロピーとは、状態の乱雑さ、無秩序さのこと。

○自然な状態では、物事は必ずエントロピーが増大する方向に進むというのを「エントロピー増大の法則」という。

○「エントロピー増大の法則」は「熱力学の第2法則」とも呼ばれる。

昨日から鼻の調子が比較的良い。
天気予報では花粉が非常に飛んでいるにもかかわらず。
試しにマスクを外して歩き回ってみたが何事もなし。

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