金曜日, 3月 18, 2005

昔の人の知恵の素晴らしさ 

 米を食し、米で酒を醸造して楽しむ。これは日本のスタイル。
麦からパンを作り、麦でビールを醸造して楽しむ。
これはヨーロピアンスタイル。
ただ、ビールの場合は麦芽を使う。
麦芽というのは、麦の種子を水に浸して発芽させたもの。発芽させてはいるけれども、栄養源であるデンプンがほとんど分解されていない状態で乾燥させてしまう。
それが麦芽。
その麦芽を粉にして焼いてパン状にして捏ねて粥状にすると、これだけで相当な手間!、麦芽アミラーゼというものの作用で糖化がおこり酵母が増殖。
この酵母が発酵してビールということに相成る次第。
ビールの起源は古く紀元前4000年前から3000年前にかけて古代メソポタミアのシュメール人が既にビールを飲んでいたのだというから驚き。
ここからが面白い、当時のビールは、というよりもビールは現在に至るまでの長い歴史の中で医薬品としても認められていたのだという。
ために、ビールには様々な薬草を入れるグルートビールというのが主だったとか。
ビールに苦味と香りを加えるのに欠かせないホップ。クワ科の蔓性多年生植物で昔からハーブとして知られていた。
そのハーブも様々な薬草と混ぜて使われていた。
千葉大大学院医学研究院の野田公俊教授とアサヒビールの研究チームは、このホップの先端に含まれている「ホップポリフェノール」という物質が胃がんの引き金を引くと考えられているヘリコバクターピロリ菌の毒素を無毒化するということを発見したという(本年3月発表)。
ということは、限度もあるだろうけれども、ビールを沢山飲むと悪さをするピロリ菌が無毒化されて胃がんにかかり難くなるということになりそう。
ただ、「ホップポリフェノール」が含まれている部分は通常はビールに使うことなく、捨ててしまう部分に多く含まれているという。
それでも、研究チームの中にアサヒビールの人々が加わっているので、これからはビールに多く入れられることになるかもしれない。
この「ホップポリフェノール」の効き目の凄いところは、ピロリ菌に作用するのではなくて、ピロリ菌の持っている毒素「VacA」に作用するところ。
というわけで、抗生物質が効かない場合でも有効なのだという。
こういう話を聞くと昔の人は、そういう有効性を知っていてホップをビールに混ぜたのか、それとも偶然の選択の積み重ねで混ぜるようになったのか、思いを馳せてしまう。


<<一言主>>
○鳥の祖先が恐竜なのかどうかに関しては論争がある。

○鳥の祖先が恐竜であると考える説は、後肢で立って歩く肉食性の獣脚類恐竜を鳥の祖先だと考えている。

○中国遼寧省で4つの翼を持つ鳥の化石が中国科学院の周忠和博士と張福成博士によって発見されている(2004)。

○中国遼寧省で4つの翼を持つ鳥の化石は約1億3000万から1億4000万年前の白亜紀前期の地層から発見された。

○4翼の鳥はエナンティオルニス類に属している。

○4翼の鳥は4翼恐竜と現在の鳥との中間に位置すると考えられている。

This page is powered by Blogger. Isn't yours?