土曜日, 1月 22, 2005

考えること 

アメリカの企業の仕組みが素晴らしくて、日本の企業の仕組みはまだまだ整っていないとか、他人と自分とを比較して他人は恵まれているのに自分は恵まれていないとか、他人は能力があるのに自分は能力がないとか、そういうことをしばしば耳にする。
でも、どうなのだろう。
やがて広大な世界帝国を築くことになる古代ローマ人達は自分達のことを、

知識ではギリシア人に劣り
体力ではケルト人に劣り
技術ではエトルリア人に劣り
経済力ではカルタゴ人に劣る

と考えていたのだという。
百歩譲って、仮に自分が他人と比較して考えられる点の全てで劣っていたとしよう。
それでも、他人がカルタゴで自分はローマとなるかもしれない。

[今日のメモ]
世界中の全ての粒子はボーズ粒子(ボソン)とフェルミ粒子(フェルミオン)に分かれる。自然も派閥が好きなのかもしれない。ちなみに、どちらが善で、どちらが悪かという、お決まりの構図ではない。

「フェルミオン」という名称は、イタリアの物理学者エンリコ・フェルミに因む。

スピンとは素粒子が持つ角運動量のこと。

角運動量というのは、グルグルと回っているものに関して、回転の半径と、その半径で回転運動をしている質点の運動量を掛け合わせたもの。

エンリコ・フェルミEnrico Fermi
(1901-1954)は原子核の連鎖反応に初めて成功し、原子爆弾の開発にも参加した物理学者で、1938年にノーベル賞を受賞している。

地球外知的生命体が存在していればわずかな時間で銀河全体に広がっていくはずであり、そうなっていないのは地球外生命体が存在していない証拠なのだというのがフェルミのパラドクス。

知的生命体のことはETI(Extra Terrestrial
Intelligence)と略称される。なお、一般には、スティーブン・スピルバーグ監督のE.T.が有名。

普通に考えて、自分は平凡であり多数派なんだという考え方を「コペルニクスの原理」という。科学の基礎はここにある。そうしないと一般的な法則が成り立たなくなってしまう。もっとも、自分だけは特別な聖なる人間なんだと考える人々も太古の昔から存在している。

This page is powered by Blogger. Isn't yours?