土曜日, 12月 11, 2004

[美と歴史]プロメテウス 

ギリシア神話で、自身の姿に似せて粘土で人間を造った神。
天神ウラノスと母なる神ガイアとの間の子供である巨人神族(ティタネス)イアペトスの子。
兄弟にはエピメテウス、アトラスがいる。
巨人神族(ティタネス)を破ったオリュンポスの首長ゼウスは人間が怠惰であることを嫌って、人間に火を与えなかった。火を持たない人間は調理もままならず、夜になると獣に怯える生活を過ごしていた。これを哀れに思ったのが、人間を造ったプロメテウス。プロメテウスはゼウスから火を盗んで人間に与えた他に人間に様々な知恵を授けた。
これに怒ったゼウスは、プロメテウスをコーカサスの大きな岩に縛りつけ、大鷲に彼の肝臓を啄(つい)ばませた。プロメテウスの肝臓は直ぐに再生したので、大鷲は毎日、彼の肝臓を食した。これはもう無限地獄。
プロメテウスは、神ゼウスとアルゴス王アクリシオスの娘ダナエの血をひく半神ヘラクレスが大鷲を射殺したことで、この無限地獄から解放された。


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