日曜日, 10月 10, 2004

石上神宮(山辺道_大和) 

天理駅で降りて駅前で自転車を借りる。グングン自転車を漕いで天理の長い長い商店街を抜ける。朝早くだったので商店はどこも準備中。と、自転車は降りて歩きましょうという標識を目にしたので、慌てて自転車を降りる。商店街を過ぎて、天理教本部を左手に見つつ、石上神宮を目指す。
この神社は、神武帝が東征の折に携えていた平国之剣の霊である布都御霊(ふつのみたま)を祀る古社。布都御霊を祀るということで、鳥居には布都御霊大神とある。
崇神帝の頃までは宮中に祀られていたのを、現在の地に移したとされている。
素戔鳴(すさのお)尊が八岐大蛇(やまたのおろち)を斬った十握剣の霊である布都斯魂大神などを合わせて祀ってある。
このように武器に因む神社で、そもそもは大和朝廷の武器庫が置かれていた地。大和朝廷で軍事を掌った物部氏所縁の地としても知られている。



文久2(1318)年に建立された楼門。これは重要文化財に指定されている。
この写真は、草薙の剣を祀る摂社出雲建雄神社からのショット。


これが出雲建雄神社。


出雲建雄神社の前にある、永久寺から移築された割拝殿(国宝)。
永久寺は鳥羽帝の勅願によって永久元(1113)年に建立された寺院。延元元(1336)年には後醍醐帝が身を潜めたことでも知られ、一時は52の僧坊を抱えるほど隆盛を極めた。
しかし、明治の廃仏毀釈によって廃寺とされ、僅かに石上神宮に残る割拝殿のみとなってしまった。


割拝殿を見学してから、楼門を潜って拝殿へ。
この拝殿は、永保元(1081)年に白河帝が内裏の神嘉殿を移築したものとされる。


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