火曜日, 10月 05, 2004

[美]琳派 

琳派というのは面白い。派とはいってもがっちりとした師弟関係で相伝される関係ではない。桃山時代後期の本阿弥光悦(1558-1637)、俵屋宗達から江戸中期の尾形光琳(1658-1716)・乾山(1663-1743)兄弟、光琳の弟子の渡辺始興(1683-1755)、に憧れた中村芳中(-1819)を経て、江戸後期の俵屋宗理(1760-1849)、酒井抱一(1761-1828)、抱一の弟子の鈴木其一(1796-1858)と流れる琳派。たとえ直接の師弟関係になくとも、先人の画風を尊敬し自分の作品に活かしていく。そのために、あたかも流派として相伝しているかのようになっている。

中村芳中、「扇面貼付屏風芥子図」

尾形光琳、「扇面貼付屏風梅図」

尾形光琳、「画帖二帖の内桔梗図」


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