水曜日, 7月 07, 2004

今日は七夕 

七夕という風習は機織の技能の上達を願う乞巧奠(きこうでん)という中国の風習に由来するという。機織名人の織姫様にお願いということらしい。
それと牽牛織姫伝説とが一緒になって、更には日本の「種播祭り(たなばたまつり)」が「棚機つ女(たなばたつめ)」と結びつき、宮中で行われていた乞巧奠(きこうでん)と結びつき....
つまりはごっちゃになって今の「たなばた」になったとされている。
出来上がった物語はロマンティックなんだけど、一体、どの位の人が夜空を見上げて牽牛星と織姫星を指差せるんだろう。
少なくとも私は「直接見た」という経験が今までにない。
ひょっとすると、少数派なのかと思って聞いて見ると誰もいないではないか!
う〜ん。私の周囲は少数派の集まりなのだろうか。

こと座のベガとアルタイル見上げて見よう七夕に

ところで、この七夕はロマンティックなものなんかじゃないんだという話をHさんから聞く。なんで、日本中のみんなが「き〜らき〜ら」とロマンティックにやっている最中にそんな話をするんだぁ。
と言ったって聞いてしまったのだからショウガナイ。
Hさんによると、現在、松本地方に残っている七夕人形という風習が日本の七夕の原型を留めているというのだ。話はコレで終わらない。
七夕人形は軒先に吊るしたり、川に流したりするのだという。
そう、厄除けだというのだ。家の町内の穢れを全て持っていって下さい。ということになる。流したり吊るしたりということで、彦星さん織姫さん、あの世で仲良くなってね、と。そういうことらしい。
たとえそうであっても、今日だけはロマンティックなほうを考えておこう。
旧暦と新暦の違いも記憶から塗りつぶそう。

This page is powered by Blogger. Isn't yours?