水曜日, 3月 17, 2004

新しい仲間 

NASAが太陽系で最も遠い天体"セドナ(Sedna)"を発見したと15日に発表したけど、地球から130億キロっていうわ。太陽から130億キロっていう話も聞いたけど、NASAのページには、"The object, unofficially named "Sedna," is 13 billion kilometers (8 billion miles) away from Earth."ってあるから地球から130億キロね」
「冥王星(Pluto)の外側には地球にも飛んでくる彗星を産むオールト(Oort)の雲があることが知られているね。今回の発見は、1950年にオランダのジャン・オールト(Jan Oort)が提示したオールト(Oort)の雲仮説を裏付ける重要な発見だって」
「オールト(Oort)の雲に成りきれなかったものがカイパーベルト(Kuiper)というもので、オールト(Oort)の雲は長周期彗星、カイパーベルト(Kuiper)は短周期彗星の源だって言われているわね。
2つの天体の違いは太陽の重力作用の差なんだってね」
「ちょっと紛らわしいね。
オールト(Oort)の雲はオールト博士が長周期彗星の軌道計算をして理論的に発見したもので、太陽から0.5光年から1光年の距離に環となって拡がっているとされている。
この雲は太陽系の惑星の残りかすと考えられていて、普通に考えると、さらにその残りかすであるカイパーベルト(Kuiper)よりも太陽に近いのではないかと思える。
だけど、実際にはカイパーベルト(Kuiper)の外側にオールト(Oort)の雲がある。これは、重力の関係で外側に飛び出したためなんだって」
「面白いわよね。
もっと面白いのは、太陽系の質量の多くはオールト(Oort)の雲だってことね」


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太陽系シミュレーター ブルーバックスCD‐ROM
Solar System Simulator Project (編集)

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