水曜日, 2月 25, 2004

貿易収支とISバランス 

経常収支というのは、貿易収支+サービス収支+所得収支+移転収支と定義され

貿易収支とサービス収支は貿易・サービス収支として括られています。

なお、SNA(国民経済計算体系)における国内総生産(GDP)には「財貨・サ ービスの純輸出」という項目があります。
「財貨・サ ービスの純輸出」に一致するように国際収支統計がIMFで93年に改訂、日本には94年に審議会で改訂報告、96年から統計区分が変更になっています。

で、ニュースの記事も例えば日経を良く見ると、
『(2/13)03年の米貿易赤字、過去最大の4894億ドル
 【ワシントン=吉田透】米商務省は13日、昨年1年間の貿易収支(サービスを含む国際収支ベース、季節調整済み)の赤字額が4893億7800万ドル(約52兆円)に達したと発表した。前年比で17.1%増え、2年連続で過去最大を更新した。2004会計年度に5000億ドル台に乗せそうな財政赤字とともに、米経済の大きな懸念材料となってきた。』

と、貿易収支(サービスを含む国際収支ベース)と注記がなされています。

このように、国際収支とGDPはリンクしているわけですが、面白い関係もあります。
一国全体の経済を支出に着目して見た場合、
総支出=民間消費+民間投資+政府支出+輸出 - 輸入
となります。
次に同じく一国全体の経済を所得を如何に処分したかという別の観点から眺めると、
総所得=消費+税金+貯蓄
となります。
一国全体を考えた場合、総支出と総所得はイコールになります。
ということは、
民間消費+民間投資+政府支出+輸出 - 輸入

消費+税金+貯蓄
がイコールということです。ここで、よ〜く目を凝らしてみると、

貯蓄 - 投資 = 政府支出 - 税金 + 輸出 - 輸入

という関係が成立していることがわかります。
これは、貯蓄バランスが財政収支と(サービスを含む)貿易収支の和で表現されるということを意味しています。
内需が無いということは
貯蓄 > 投資
ということです。その状態でバランスするためには輸出をするか公共投資を行うかのどちらかをしか選択肢がありません。

ちなみに、2003年でいうと44兆円ほどの貯蓄超過を32兆円の財政赤字と13兆円の貿易黒字にバランスさせています。

双子の赤字というのが内需が旺盛であることの裏返しということが理解出来るかと思います。

もう一つさらに、
経常収支+資本収支+外貨準備高=0
となります。
何故でしょう?

日本から米国へパソコンを100億円輸出したとします。船に載せた時点で100億円の輸出したとして計上されます。その他の取引を無視すると、100億円の経常黒字となります。
しかし、まだ代金をもらっていません。
代金が米国の銀行口座に振り込まれます。そうすると、日本企業の米国における資産が100億円増加したということになります。
これは、日本から資産が100億円米国に流れたことと同じです。
そのために、資本収支ではマイナス、赤字として計上されます。

つまり、この例では
経常収支+資本収支=0
となります。

この他に日銀が保有する外貨(外貨準備高)がありますので、これを合計すると
経常収支+資本収支+外貨準備高=0
となります。

少し長くなったので最後の締めとして
国際収支発展段階説


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