火曜日, 1月 27, 2004

暇つぶしの時代−さよなら競争社会 橘川 幸夫 (著) 

どうして、この本がビジネスの書棚に並ばないのだろう。待てよ、他の書店ではビジネス書と肩を並べているのかもしれない。どれどれと、他の書店にまで足を伸ばす。あては外れた。
しかし、やはりこの本はビジネスの最前線にいる方々に読んで頂きたい。
えっ、そこまで言うなら内容を要約して、何をどうしたら儲けることが出来るのかを教えて、と。残念ながら、そうしたことは、この本には直接的には書いていない。
もう、そうした安直で直接的な思考方法は止めたほうが良いのではないだろうか。愛だってじっくりと育むものだ。時間当りの愛情生産性など測定しようと考える人はいないだろうし、愛情生産性を恋人や連れ合いに向って議論する向きもいないだろう。
この書は大量生産社会の行きつく先、「成熟した工業化社会」のより良いあり方を提示する。
すらっと答えることの出来るビジネスマンは何人いますか?
遊びが仕事に、仕事が遊びになるなんてフレーズ、最高だと思う。こうしたフレーズがデファクトになったとしたら、それこそ、著者はそういう時代になるのだとしているのだけれども、そうなったら今までの発想から抜けきることの出来ないビジネスマンはどうするのでしょう。
今から備えておくためにも、本書のサラッとしたビジョンの風に当っておく必要があうのではないだろうか。


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