日曜日, 9月 22, 2002

山梨はどこに入るの? 

山梨ってどっちなの
昔、小学校に山梨出身のU君がいた。
今から思うに、U君のUという苗字は武田の武将の中に見ることが出来る。きっと所縁(ゆかり)が少し位はあったかもしれない。
ちょっとくらいではなかったのかもしれない。
それは、ともあれ、そのU君曰く
「山梨は関東だ」
と言った。
それに対して、皆は違うよ、という。
そう、「関東」の人間からすると山梨は箱根の関に連なる山々の向こう側。
子供心にも、そう理解していた。
一都六県っていう場合も、東京と神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城の5県で一都六県。これが関東なんだって。
それじゃぁ、山梨はどこに入るの?
こうなると曖昧。
今の今でも、結構戸惑う。
 『日本地誌』9(日本地誌研究所編 二宮書店 1976)や『角川日本地名大辞典』別巻1(角川書店 1990)などを紐解くと、中部。
これは、喜田貞吉の教科書「日本中地理」(1900年)がそもそもの起源らしい。何やら、どこにも区分できない地方を中部ということで括ったような気がする。
それは、明治の初めにも意識されていたようで、国定教科書編纂趣意書(1904年)によると「関東及奥羽ト近畿ト中間ノ地方ハ別ニ適当ナル名称ナキカ故ニ姑ク本州中部地方ノ名ヲ用ヒタリ」という。
とすると、
「山梨は山梨だ」
ということで良いのではないだろうか。

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