ゲルマン民族の大移動

○ゲルマン民族
 *ゲルマン民族 == バルト海沿岸に原住していたインド=ヨーロッパ語族
 *部族集団:王が統率するも、重要案件は民会で審議・決定
 *社会:貴族、平民、奴隷の身分区別
 *経済:牧畜、農業そして狩猟
 *ローマ帝国との関係:ローマ帝国領に武力で侵入するとともに、ローマの傭兵あるいは下級官吏としての登用も
 cf.カエサル『ガリア戦記』、タキトゥス『ゲルマニア』

○民族大移動
 *農業にシフトしたことによる土地の不足の深刻化
 *フン族の西進によって、押し出された形で375年に西ゴートがローマ帝国に侵入
 更にアッティラの西進によっゲルマン諸族が続々とローマ帝国領内に移動を開始
 *人口はローマの3%にしか過ぎなかった

○諸王国
 *西ゴート(415-711):ドナウ河北岸から移動しイベリア半島に建国。イスラム勢力によって滅亡
 *東ゴート(493-555):黒海北岸から移動しイタリア半島に建国。東ローマ帝国によって滅亡
 *ヴァンダル(429-534):チェコから移動しアフリカ北岸に建国。東ローマ帝国によって滅亡
 *ブルグント(443-534):東ドイツから移動し中南ガリアに建国。フランク王国によって滅亡
 *ロンバルト(568-774):東ドイツから移動し北イタリアに建国。フランク王国によって滅亡
 *アングロ・サクソン(449-1066):北西ドイツから移動しブリタニアに建国。七王国に発展。
 *フランク(486-843):ライン右岸から移動し北ガリアに建国。ヴェルダン条約で3王国に分裂。

○イタリア半島情勢
 *5世紀初頭:西ゴートのアラリック王がローマ市内に侵攻。
 *5世紀半ば:フンのアッティラが侵攻。教皇レオ1世が説得により回避。
 *5世紀後半:ヴァンダルのガイセリックがローマ市内に侵攻。
 *476年:ゲルマンのオドアケルにより西ローマ帝国滅亡。
 *5世紀末:東ゴート族がローマ半島に王国を建国。
 *6世紀後半:東ローマ皇帝ユスティアヌス帝によるイタリア再統一。ロンバルドがイタリア北部に王国樹立。

ヨーロッパの風土

○地理
 *ユーラシア大陸西端に位置し全体的に高緯度
 *カルパティア、アルプス、ピレネーは気候的にも文化的にもヨーロッパを南北に分断
 *丘陵状平野
 *ライン、ドナウ、エルベなどの河川によって河川交通が発達

○気候
 *アルプス以北:夏は涼しく、冬は温暖な西岸海洋性気候
 *アルプス以南:夏は高温・乾燥、冬は温暖湿潤な地中海性気候

○農業
 *アルプス以北:牧畜を伴う穀物栽培の有畜農業
 *アルプス以南:牧畜・果樹栽培中心

○民族構成
 *南欧:ギリシア人、イタリア人
 *西欧:ケルト人、ゲルマン人
 *東欧:スラブ人
 ここに、ウラル=アルタイ系のフン、アヴァール、マジャール、ブルガールなどの非インド=ヨーロッパ語族が侵入