十二直 

別名十二客。天・地・人のうち、十干は天に、十二支は地に、そして十二直は人に相当するとされる。
健、除、満、平、定、執、破、危、成、納、開、閉が順番に日に割当てられている。
なお、月の十二支と同じ十二支の日を「建」にすることが定められている。

プラトン大年 

春分点が黄道十二宮を一巡する周期のこと。約2万5776年とされる。
一つの星座を通過するのに2200年かかり、北半球では春分には太陽は魚座から昇っていた。
水瓶座の時代というのは春分点が魚座から水瓶座に移動したことを意味している。

流出説 

全ては、「一なるもの(to hen=一者、善)」と呼ばれる最高神から流出しているとする考え方。この流出によって最高神自身は、この流出によって何ら失うことはなく万物を流出(rein)するとする。
この考え方からすると、「一なるもの(to hen=一者、善)」が全ての下位世界の構成は「一なるもの(to hen=一者、善)」のコピーであるということになる。
但し、物質世界はコピーのコピーということになるから「一なるもの(to hen=一者、善)」を知ることは困難を極める。


大明日 

だいみょうにち。婚姻、転居、家屋の新築、そして旅立ちに最高の日とされる陰陽和合の大吉日。
甲寅 甲辰 甲午 甲申
乙巳 乙未 乙酉
丙辰 丙午
丁丑 丁卯 丁未 丁亥
戊辰
己丑 己巳 己未 己酉
庚辰 庚午 庚申 庚戌
辛未 辛酉 辛亥
壬辰 壬午 壬申
癸丑 癸巳 癸酉 癸亥
が大明日とされる。

受死日 

じゅしび。暦注で●を記すことから黒日とも呼ばれる。
この日には口だらけの悪い神が現世に遊行するため外出はおろか目立つ行動も差し控えるべきとされる。陰暦で、
1月の戌の日
2月の辰の日
3月の亥の日
4月の巳の日
5月の子の日
6月の午の日
7月の丑の日
8月の未の日
9月の寅の日
10月の申の日
11月の卯の日
12月の酉の日
が受死日。


唯名論 

ロスケリヌス(Roscelinus c1050-1120)は、思考内容と事物(res)を同じものと考える実在論(realism,実在論)に対して、普遍などという思考の産物は「物の後(post rem)」の「名辞(nomina)」であってそれ自体としては「声の風(flatus vocis)」に過ぎないという考え方を提示した。
この考え方を「唯名論」と呼び、「単なる名称が存在するだけ」というなのだと要約されている。
普遍が存在しないということは「神の存在」に対する疑問へと繋がる危険性を孕む。


プロティノスの世界観 

プロティノス(Plôtînos A.D.204- 269)はアレクサンドリアの神秘主義をプラトンのイデア論とを融合したことで知られる。
プラトンの二元論では感覚界とイデア界とが区別され、人間の魂と肉体も区別されて全く別のものとして把握されていた。
プロティノス(Plôtînos)は、すべての事物は究極的な原理によって統一されており、すべてがそこから展開すると考えた。
その思想によれば、宇宙は四つの階層に分かれていると考えらる。最上位の階層は「一なるもの(to hen=一者、善)」。次の階層は「知性(nous)」。3番目は「魂(=psyche^)」が、そして最下位層には「自然(=physis)」が位置する。
そして、宇宙は全て「一者」から産み出され創造され、「一者」が下位の階層をも支配すると考える。すなわち、宇宙の魂(伝統的な訳語では世界霊[hê holê psychê、hê tôn holôn psychê])は物質の世界を秩序付け支配する。また個々の魂(hai kathekasta psychai)は個々の割り当てられた肉体の中にあって、肉体に生命を与えることでこれを支配すると考える。


緯度 

まず、赤道を0°として、南北へそれぞれ90°まで表現する。ここで、北緯90°、南緯90°はそれぞれ北極,南極を指すことになる。
このとき、ある地点に接する線と北極と南極を結ぶ地軸との成す角を緯度(latitude[LAT])と呼ぶ。



三角関数の基礎 

○ sin( -x )= - sin( x ) , cos( -x )= cos( x )

○ sin( 90°- x )= cosx , cos( 90°- x )= sinx

○ sin( 180°- x )= sinx , cos( 180°- x )= -cosx

なお、 x はラジアンで表される。


ハウスの意味 

各ハウスは3つのタイプに分類される。
第1、第4、第7、そして第10ハウスはアンギル[angular]・ハウスと呼ばれ、どのように特定の個人が新しく物事を始めるかを示すとされる。
第2、第5、第8、そして第11ハウスはサクシデント[succedent]・ハウスと呼ばれ、アンギル[angular]・ハウスでとった行動の結果を示すとされる。
第3、第6、第9、そして第12ハウスはキャデント[cadent]・ハウスと呼ばれ、アンギル[angular]・ハウスでとるべき行動への示唆、サポートを示すとされる。

第12ハウス
第1ハウス(アンギル[angular]室)個性(personality)/Horoskopus(時を見守る者)
第2ハウス(サクシデント[succedent]室)お金(money)/Porta inferna(地上の門)
第3ハウス(キャデント[cadent]室)知識(knowledge)/Dea(女神たち)
第4ハウス(アンギル[angular]室)自分の家(home)/Imum coeli(天の底)
第5ハウス(サクシデント[succedent]室)喜び(joy)/Fortuna bana(良き運命の女神)
第6ハウス(キャデント[cadent]室)健康(health)/Fortuna mala(悪しき運命の女神)
第7ハウス(アンギル[angular]室)結婚(marriage)/Occasus(落ちていくもの)
第8ハウス(サクシデント[succedent]室)死(death)/Porta superna(天界の門)
第9ハウス(キャデント[cadent]室)精神(spirit)/Peus(太陽神)
第10ハウス(アンギル[angular]室)社会(society)/Medium coeli(天頂)
第11ハウス(サクシデント[succedent]室)友情(friendship)/Genius bonus(守護霊)
(キャデント[cadent]室)障害(obstacle)/Genius mals(悪霊)

ハウス 

天球の星々は日周運動によって、毎日東の空から昇り西へと沈む。
これは地球の自転によるものだが、このように24時間で1回転する地球を東の地平線を起点として12に分割したものをハウスという。
この場合、東の地平線の方向を第1ハウス、その反対の西へと星が沈む方向を第7ハウス、星が天空に最も高くあがる南中方向を第10ハウス、そして、その地点からは見ることは出来ないけれども、南中の反対方向を第4ハウスとする。
このように、星は毎日、第1→第12→第11→第10→第9→第8→第7→第6→第5→第4→第3→第2→第1とハウスを移動することになる。
なお、具体的なハウスの分割方法には、プラシーダス(placidus)など様々なものが考案されている。
また、各ハウスは黄道12宮と次のような対応関係にあるとされている。

対応 支配星
第1ハウス ←→ 牡羊座宮 火星
第2ハウス ←→ 牡牛座宮 木星
第3ハウス ←→ 双子座宮 水星
第4ハウス ←→ 蟹座宮 月
第5ハウス ←→ 獅子座宮 太陽
第6ハウス ←→ 乙女座宮 水星
第7ハウス ←→ 天秤座宮 金星
第8ハウス ←→ 蠍座宮 冥王星
第9ハウス ←→ 射手座宮 木星
第10ハウス ←→ 山羊座宮 土星
第11ハウス ←→ 水瓶座宮 天王星
第12ハウス ←→ 魚座宮 海王星



日周運動 

実際には地球自身が自転しているけれども、地球を中心として宇宙を見上げてみると、空に見える星は毎日毎日、東から西へとまるで地球の周りを規則的に回っているように見える。これを星の日周運動(diurnal motion)という。
北の空を見た場合には北極星を中心に反時計回りに動く。一方、南の空を見た場合には、その位置から西へ1時間に15°動く(360÷24=15)。
つまり、星は1日(24時間)に東から西へ1周(360°)する。

相生の理 

陰陽五行理論の法則の一つ。
木は火を、火は土を、土は金を、金は水を、水は土を生むというように、木・火・土・金・水の五気が順に相手を生み出すプラスの関係にあるとする。
こうした関係は、
(1)木生火
(2)火生土
(3)土生金
(4)金生水
(5)水生木
と表現される。

ビネー式知能検査 

1905年にフランス文部省の知的障害児政策に伴ってA.ビネーとT.シモンによって開発された世界初の知能検査。
知能には、
(1)一定の方向を選択し意地する能力
(2)目的達成のための適応能力
(3)自己批判能力
の3つの要素があると考え、3歳から13歳までの子供を対象として30設問3段階の知能テストが作成された。
その有効性のために、現在の知能テストの原型となっている。

エニアグラム 

エニアグラムとは、人間を9つの基本的な性格に分類し考察しようという性格論。
エニアグラムという言葉は、ギリシャ語で「9」の意味をもつ「エネア(ennea)」と「図」の意味 をもつ「グラム(gram)」の合成語。
その起源は古代バビロンにあるとも、古代エジプトにまで遡るとも言われているものの、近代社会への紹介はギリシャ系アルメニア人であり20世紀最大の神秘思想家とも言われるゲオルギー・イワノビッチ・グルジェフ(George Ivanovitch Gurdjieff)がアフガニスタンにおいて哲学としてエニアグラムに出会ったことに始まる。
哲学としてエニアグラムを体得し西欧社会に伝えたものの、グルジェフ自身はエニアグラムの神秘性のベールを剥ぐことなく秘術と位置付けて弟子に直伝したされる。
こうしたグルジェフのエニアグラム思想はボリビア人のオスカー・イチャーソ(Oscar Ichazo)によって更に体系化され1950年代に人間の「9つの囚われ(passions)」として、

○ 怒り 
○ プライド 
○ 欺き 
○ 妬み  
○ ため込み
○ 恐れ 
○ 貪欲  
○ 欲望  
○ 怠惰

があるということを発表。今日のエニアグラムの9つの性格判断の基礎を作る。
その体系は、精神科医のクラウディオ・ナランホ(Claudio Naranjo)によってさらに深められ、ナランホの教えを受けたイエズス会神学生ドン・リチャード・リソ(Don Richard Riso)が心理学の成果を含めて今日のエニアグラムを整えた。
現在のエニアグラムによる9つの性格のタイプは次の通り。
タイプ1−改革する人 
タイプ2−助ける人
タイプ3−達成する人 
タイプ4−個性的な人
タイプ5−調べる人  
タイプ6−忠実な人
タイプ7−熱中する人 
タイプ8−挑戦する人
タイプ9−平和をもたらす人



観念のシステム 

「おのおのの時代はおのおのの観念のシステムをもち、人々はそれに応じて思考することを余儀なくされている。つまり第一期は、記号と類似現象との終わりのない円環という観念、第二期はタブローとしての空間という観念、第三期は因果性と歴史との系列という観念に、それぞれ主導されているのである」
加賀野井秀一『20世紀言語学入門』

八卦の意味 

名前自然
家族
動物
人体
方向
乾(けん)
健やか
西北
兌(だ)
悦ぶ
少女
西
離(り)
つく
中女
震(しん)
動く
長男
巽(そん)
入る
長女
南東
坎(かん)
陥る
中男
艮(ごん)
止まる
少男
東北
坤(こん)
従う
西南

九星 

名称読み五行方位八卦
一白いっぱく水星
二黒じこく土星西南
三碧さんぺき木星
四緑しろく木星東南
五黄ごおう土星中央
六白ろっぱく金星西北
七赤しちせき金星西
八白はっぱく土星東北
九紫きゅうし火星

十二神将 

十二神将、別名薬師十二神将は薬師如来をまもる守護神。各守護神はそれぞれ7,000の眷属を率いて薬師如来を守護する。この12というのは薬師如来の願いの数に対応する。
十二神将は十二支に割り当てられることでも知られ、1日をそれぞれ2時間づつ守護すると考えられてきた。
夜叉大将読み本地仏刻神武器備考
宮毘羅くびら弥勒子神太刀金毘羅大権現として知られる
伐折羅ばさら弥陀丑神宝剣
迷企羅めきら勢至寅神独鈷
安底羅あんちら観音卯神太刀
額爾羅あにら如意輪辰神
珊底羅さんちら虚空蔵巳神法螺貝
因陀羅いんだら地蔵午神
波夷羅はいら文殊未神弓矢
摩虎羅まこら大威徳申神
真達羅しんだら普賢酉神
招杜羅しょうとら大日戌神太刀
毘羯羅びから釈迦亥神三鈷

十二支と方角 

角度東西南北十二支八卦
0
45北東丑寅うしとら
90
135南東辰巳たつみ
180うま
225南西未申ひつじさる
270西とり
315北西戌亥いぬい

記号の真実性 

「わたしは記号の真実性を疑ったことはないよ、アドソ。人間がこの世界で自分の位置を定めるための手掛かりは、これしかないのだから。わたしにわからなかったのは記号と記号とのあいだの関係性だった」
ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』

ルールに従って 

「省略形は古いラテン語の原稿と同じです。(略)おそらく『デラメラニコン』からだと思います。最初の版画の意味は、秘密語の知識をある程度持っている人ならばだれでも簡単にわかるでしょう。《NEM.PERV.TQUI N.N. LEG. CERT.RIT》は、もちろん、《NEMO PERVENIT QUI NON LEGITIME CERTAVERIT》です」
「《ルールに従って戦わないものは、だれも成功できない》」
ペレス・レベルテ『ナインスゲート』

記紀と陰陽思想 

「日本書紀には陰陽思想が含まれている。陰陽思想は中国の天文学の理論であって、天地の成立もこれによって説明され、易の哲学もこの適用に外ならない。そして五行思想は、またこの陰陽思想の展開したものである。神代説話の初にある天地開びゃく、国土生成の段に、この思想が加わっていることは、神代説話に中国文化の影響があることをものがたっているものといわねばならなぬ」
飯島忠夫『日本上古歴論』

器官と夢 

『夢の空想は、その注意をただ興奮している器官の形状に向けるばかりではなく、その器官に詰まっている物質を象徴化の対象にすることもある。そこでたとえば胃腸刺激夢は、汚物のいっぱい落ちている街路によって、膀胱刺激夢は泡だつ水によって自己を表現する』
S.フロイト「夢判断」

若夫婦の夢 

『若い男女は互いに熱烈に恋しあっている場合は、結婚の前や蜜月の間ほとんど決して、互いに相手のことを夢に見ない。
よく彼らが猥褻な夢を見たとしても、それは誰か無関係な、あるいは嫌な人間と不義をはたらく夢なのである』
Y.ドラージュ

牡羊座 

牡羊座
黄道12サインの1つ。現在、天文学上の春分点は牡羊座にはないものの、占星学上では牡羊座の0度を春分点としている。
なお、正確には黄道12宮は白羊宮であり、黄道12星座の牡羊座とは異なる。
牡羊座の基調となる意味は野蛮ではない粗野。指導力に優れるが、独断あるいは無頓着に陥る危険性があるとされてきた。
支配星は「火星」。
顔を象徴し、プラスのサインを持ち、火・地・風・水の4素子の火にあたる。
3月21日から4月19日に太陽は牡羊座を通過する。

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