基数的効用 cardinal utility 

絶対数値が測定可能な消費者の満足度=効用(utility)のこと。
19世紀に、W.Stanley Jevons、Leon Walras、Alfred Marshallが提唱。
この考えによると、消費者は映画館で映画を観るよりDVDでの鑑賞を2倍好むという捉らえ方が出来る。

効用関数 utility function 

消費者が欲求を充足することで得る満足=効用(utility)の度合いを数値化したものを効用関数(utility function)という。

MUSASHIのインストール 

MUSASHIというのはMining Utilities and System Architecture for Scalable processing of HIstorical dataの略。
データマイニングの定番ツールといったところ。
まず、unixのコマンドを Windows 上で実行可能にする環境である cygwin をダウンロード。
cygwin 自体のセットアップの方法に関しては 早田恭彦さんのページが参考になる。
そして、MUSASHIをダウンロード

cygwin を起動して。
> tar zxvf musashi-core-1.0.3.tar.gz

SJIS環境で利用する場合は、setdocenc.sh を開いて
# Encoding for command help message (-h)
#helpEnc=ja-euc
helpEnc=ja-sjis
#helpEnc=ja-utf8
#helpEnc=en

# Default encoding for XML document
#xmlEnc=euc-jp
xmlEnc=Shift_JIS
#xmlEnc=UTF-8
とした上で、

> cd musashi
> ./configure
とするとmakefileの設定を行ってくれる。
> make
> make install
でインストールの完了。

実際にビジネスデータを解析に掛ける前にコマンドを色々と試してみたいという場合には、顧客購買履歴の人工データがある。
また、MUSASHIでテキストマイニングを行う場合は musashi_text というGUIベースのツールがある。
また、MUSASHIで解析した結果をWEKAで表示させると見やすい。

MUSASHIの入門に関しては鶴田展之氏による非常に分かりやすい解説がある。

Consumer Behavior Odyssey 

1985年1月にユタ大学のベルク( Russell W.Belk )教授らが夏の間、全米を旅行しながら録音やビデオ撮影で消費者観察を行ったプロジェクト。
20数名の参加者を得て、ポストマーケティングの認知度を上げるという結果をもたらした。
このプロジェクトはマーケティングの世界においてポストマーケティングの名を高めたというだけではなく、その後に続く同様の調査で消費行動を次々と解明していった。
この種の調査は従来の方法に比べると比較的安価に出来るとともに、フォーカス・グループによる調査による「構えた回答による歪み」を回避することが出来るという特性を持っている。
企業内でも、人事部による正式な大規模アンケートの結果よりも、トイレにおける喫煙コーナーにおける「おしゃべり」にこそ社員の本音があるというのを考えれば納得がいくだろう。
1990年代には日産自動車が「インフィニティ」のイメージ調査を文化人類学者の協力により実施したことが知られている。これも、ポスト・マーケティング調査の中に含まれる。

CART 

Classification And Regression Treesの略。
二進再帰分割法として知られている。基本的な原理はツリー形式で分類をしていき、ターミナルノードを予測値とする。
例えば、PCのうちユーザーはどれを好むのかという問題に対して、分岐ルールをいろいろと変化させながら重大な要因を見つけ出していくというような使われ方をされる。あるいは、様々な広告媒体に対して実際にアクションを起した消費者の階層を知るというような場合にも有用でしょう。
類似の手法であるCHAIDのようにターミナルノードにたどり着いたら分岐を止めるのではなくツリーの成長が止まるところまで計算するというのがCARTの特徴。

CART(Classification And Regression Trees)は、Brian RipleyによるRのパッケージ「tree」で可能。
Windowsのバイナリも用意されている。
これをダウンロードの上、解凍して
rw1031\library
に展開して利用します。
rw1031\library\tree

>library(MASS)
>library(tree)
>data(cpus)
>cpus.ltr <- tree(log10(perf) ~ syct+mmin+mmax+cach+chmin+chmax, cpus)
>cpus.ltr
>summary(cpus.ltr)



リレーションシップ再考 

情報科学技術(IT)の進化はマーケティングの分野にも大きな変革をもたらした。
こうした変化はコトラーが目指した『放っておけば浅薄な余興でしかなかったものに、科学とシステムを導入』するというモダン・マーケティングを更に一層加速するものだったとも言える。ワン・トゥ・ワン・マーケティング、CRMといった科学的装いを纏ったツールを見れば頷けるだろう。
しかし、
『「我々はリレーションシップ・マーケティングに力を入れている」と自負する企業は、いまだかつてないほど必至に顧客情報を収集して、あらゆる顧客のニーズや嗜好に合わせよう、考えられる限りのサービスを提供しようと懸命である。しかし、このやり方では顧客を喜ばせる結果とはならない』
David Glen Mick,Susan Fournier,Susan Dobscha,"Preventing the Premature Death of Relationship Marketing",HBR 1998.1-2
と指摘されてもいる。
曰く、顧客と企業とのリレーションシップはギブ・アンド・テイクの関係が成立して初めて成り立つ。果たして、企業のマーケティング担当者はより多くのデータを効率的に収集することで顧客を、そして顧客の情報を囲い込むということだけに集中し、自分が収集しようとするものに等しいかそれ以上のものを顧客に対して与えることが少ない。
これでは、ギブ・アンド・テイクではない。
上記論文では次のようにも付け加える。
リサーチャーは顧客の理解を第1の仕事とする消費者専門家に留まるべきではなく、『ターゲット顧客の実像を全社に伝え、理解させ、各業務を展開する責任を負った戦略家』たるべしと。
社内のリサーチャーがこのような本来の役割を果たしてこそ、本当の意味でのリレーション・マーケティングが実現する。情報技術はこうした上でのツールの一つでしかないということは肝に銘じておくべきだろう。そして、ギブ・アンド・テイクの関係を築く鍵はココにあるように感じる。
また、『八○年代、広告代理店の法人顧客担当者や定性調査の専門家が』データを収集し分析し新製品のコンセプトを洗い出していたが、こうした業務こそは企業の競争力のコアであり企業の内部で取り組むべきであるとする。
このように、マーケティングは企業のコア中のコアであるということを理解して実践している日本企業は意外に少ない。繰り返すが情報技術の進歩によって高度なマーケティングを手間を掛けずに行えるようになってきている。しかし、リレーションシップを築くということは単に技術の適用だけでは無理であり、更には手を抜くということも有り得ないということを再認識させてくれる論文であると言える。

レトロマーケティングの5原則 

Stephan Brown ウルスター大教授がHBR2001年10月号で発表したコトラー流のモダン・マーケティングに対する反論"Torment Your Customers(They'll Love It)"で掲げたもの。レトロマーケティングはデータのみによる顧客第1主義ではなく、マーケターの創造性とスタイルによる供給こそが需要を創造するのであって、その逆ではないという側面を強調するものと言える。
「分析」「計画」「実践」「管理」という手順に基づく科学的マーケティングでは成功しないとする。

ブラウン曰く「レトロ・マーケティングは、マーケティングを売り物にし、コンセプトに反発し、顧客を厄介者扱いする」
しかし、続けて「その真価は実証済みである。レトロ・マーケティングこそ地上最高のショーなのだ」と。

Marketing veteran Dunlap joins Petters 

--A year after retiring, former Campbell Mithun Chairman and CEO Bill Dunlap is returning to work, joining a unit of Minnetonka-based Petters Group Worldwide.
Petters Consumer Brands claims $350 million in annual sales, representing about 29 percent of Petters Group Worldwide’s annual revenues of $1.2 billion.
In a subsequent mission the following year, Apollo astronauts cancelled a stamp on the moon. Tom Petters, chairman and CEO of Petters Group Worldwide, welcomed the addition of Dunlap, who was already on the company’s board of directors.--

By Bob Geiger/F&C Marketing Writer June 18, 2004

FAST、情報収集分析ツール『Marketrac』をリリース 

Fast Search & Transfer (FAST) がコンテンツ管理と市場情報分析を兼ねる新しい企業向けアプリケーション、『Marketrac』をリリース。
さまざまな情報源 (225フォーマット・77言語)を対象として分析を行うとされているが、売りにしているのはこの点ではない。
なんと、Marketrac は「感情分析ツール」だという。
つまり、字句解析を行って、文章のトーンが肯定的か否定的かを評価するというのだ。
料金はユーザー数/サーバー数に制限無しの2年契約で、月額1万2000ドル。一括払いで25万ドル。
グーグルのAPIを利用したマーケティング・リサーチも気になるが、こちらの製品も大いに気になる。

Aplus.Net Launches Marketing Tools  

--Aplus.Net, a Web hosting provider for small and medium-sized businesses, announced on Thursday that it had launched new marketing tools to help hosting customers generate more traffic to their Web sites.
The Traffic Builder tool, says Aplus.Net, is valued at $499. --
出所:WEB HOST INDUSTRY REVIEW

Northwest Minnesota: The Land of the Dancing Sky 

--The logo, developed by the Northwest Regional Development Commission this spring, is a trademark for northwest Minnesota products, said Kay Hegge, of the NWRDC, based in Warren, Minn. The logo features northern lights flaring over the northwest Minnesota landscape.
The commission hopes having a logo for northwest Minnesota will create a sense of pride in the products and landscapes the region offers and will promote and encourage tourism in Kittson, Marshall, Norman Polk, Penningon, Red Lake and Roseau counties and contiguous areas in Minnesota.
--
出所:Jun. 19, 2004 By Ann Bailey,Grand Forks Herald

Marketing research detective stalks the serial customer 

--Tom Buxton is a serial profiler – but the people he profiles are shoppers like you and me.
The 53-year-old chief executive of Buxton Co. helps retailers pinpoint potential customers so they'll know where to plant their next store.
"It's not location, location, location. It's customer, customer, customer," Mr. Buxton says in his corporate headquarters and research center on the north side of Fort Worth.
Mr. Buxton isn't big on thick reports.
Thomas James Buxton grew up in San Antonio, the son of a businessman-rancher who worked for Tandy Leather Co.
Then I became a store manager and grew up in the Radio Shack-Tandy system.
Other retailers also had unprofitable stores in seemingly good locations.
Buxton found people whose lifestyles seemed to fit the high-rise living profile. "It is micromarketing," Mr. Buxton says simply. --
出所:June 19, 2004,By CHERYL HALL / The Dallas Morning News

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