レトロマーケティングの5原則
Stephan Brown ウルスター大教授がHBR2001年10月号で発表したコトラー流のモダン・マーケティングに対する反論"Torment Your Customers(They'll Love It)"で掲げたもの。レトロマーケティングはデータのみによる顧客第1主義ではなく、マーケターの創造性とスタイルによる供給こそが需要を創造するのであって、その逆ではないという側面を強調するものと言える。
「分析」「計画」「実践」「管理」という手順に基づく科学的マーケティングでは成功しないとする。
ブラウン曰く「レトロ・マーケティングは、マーケティングを売り物にし、コンセプトに反発し、顧客を厄介者扱いする」
しかし、続けて「その真価は実証済みである。レトロ・マーケティングこそ地上最高のショーなのだ」と。
「分析」「計画」「実践」「管理」という手順に基づく科学的マーケティングでは成功しないとする。
- 限定性(exclusively):例/マツダ「ユーノス・ロードスター」、本田技研「オデッセイ」、デ・ビアスのダイヤモンド、タイ・ワーナー「ビーニー・ベイビーズ」
- 神秘性(secrecy):例/スコラスティック「ハリー・ポッター」、コカ・コーラ
- 強化(amplify):例/ディーン・カーメンの「ジンジャー」、シトロエン「ピカソ」...予算を掛けられなければ強化せよ。興行界の草分けP.T.バーナムによる1860年代の古典的マーケティングの復活
- 娯楽性(entertaining):例/スティーブン・スピルバーグ「A.I.」
- トリックスター性(tricksterism):例/「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」
ブラウン曰く「レトロ・マーケティングは、マーケティングを売り物にし、コンセプトに反発し、顧客を厄介者扱いする」
しかし、続けて「その真価は実証済みである。レトロ・マーケティングこそ地上最高のショーなのだ」と。