ソフトウェア・サービス支出と設備投資との関係
下図は「特サビ統計」から日本のソフト・サービスの動きと設備投資の動き(名目で考えています)を比べたものです。
似たような動きをしてはいますが、90年代後半は違った動きをしているように見えますし、2000年代に入ってもソフト・サービスの伸びと設備投資の動きには関係が無いように見えます。

そこで、少し工夫して、設備投資の伸び率を3四半期分だけ移動させてみます。3四半期ずらすということは、設備投資の動きが9ヵ月のタイムラグを伴ってソフトサービスに出てくるということになります。
9ヵ月というと少し長すぎはしないかという気がしないでもありませんが、とりあえず。

すると、どうでしょう。96年、97年の2年間を除いては設備投資の3四半期前の伸びとソフト・サービスの伸びはほぼ一致した動きになっています。
これほど綺麗な関係も珍しいと言いたくなるほど。
設備投資の3期ずらしの伸び率をみると、2004年第4四半期は5.8%のプラス、2005年第1四半期も6.2%のプラス(年率換算前期比では▲1.4%)なのでソフト・サービスの伸びもプラスになるとみるのが経験則。
しかし、2004年第3四半期の両者の伸び率は逆方向になっています。
ちなみに、過去において、設備投資の伸び率がプラスだったのに対してソフト・サービスの伸び率がマイナスとなったのは1992年の第2四半期、2000年の第3四半期のみ。1992年第2四半期は設備投資は0.1%、2000年の第3四半期は0.5%と微増の状況でソフト・サービスの伸び率がそれぞれ▲1.5%、▲0.4%。
現在の状況とは異なります。
ちなみに、米国では同じ図式にはなりません。
下の図は米国のソフトウェア投資と設備投資の伸びの関係をプロットしたもの。
90年代前半を除いて、日本とは異なってほぼ一致した動きになっていて、しかも2001年からの動きはぴたりと一致していると言っても言い過ぎではないようなものになっています。
これは、日本と米国におけるソフトウェア投資の設備投資に占める割合が異なるためだと考えられます。
日本ではソフト・サービス支出は設備投資の動きから遅れて動くのに対して、米国ではほぼ同時に動くということでまとめておきましょう。

それよりも興味深いのは、日本のグラフと米国のグラフで丸で囲った部分、つまり直近の動きです。
この直近の動きに限っては、日本と米国とで不気味なくらいに、設備投資が伸びているのに対してソフトウェア(+サービス)投資(支出)が減少するという同じ傾向になっています。
これは何を意味するのでしょうか。
似たような動きをしてはいますが、90年代後半は違った動きをしているように見えますし、2000年代に入ってもソフト・サービスの伸びと設備投資の動きには関係が無いように見えます。

そこで、少し工夫して、設備投資の伸び率を3四半期分だけ移動させてみます。3四半期ずらすということは、設備投資の動きが9ヵ月のタイムラグを伴ってソフトサービスに出てくるということになります。
9ヵ月というと少し長すぎはしないかという気がしないでもありませんが、とりあえず。

すると、どうでしょう。96年、97年の2年間を除いては設備投資の3四半期前の伸びとソフト・サービスの伸びはほぼ一致した動きになっています。
これほど綺麗な関係も珍しいと言いたくなるほど。
設備投資の3期ずらしの伸び率をみると、2004年第4四半期は5.8%のプラス、2005年第1四半期も6.2%のプラス(年率換算前期比では▲1.4%)なのでソフト・サービスの伸びもプラスになるとみるのが経験則。
しかし、2004年第3四半期の両者の伸び率は逆方向になっています。
ちなみに、過去において、設備投資の伸び率がプラスだったのに対してソフト・サービスの伸び率がマイナスとなったのは1992年の第2四半期、2000年の第3四半期のみ。1992年第2四半期は設備投資は0.1%、2000年の第3四半期は0.5%と微増の状況でソフト・サービスの伸び率がそれぞれ▲1.5%、▲0.4%。
現在の状況とは異なります。
ちなみに、米国では同じ図式にはなりません。
下の図は米国のソフトウェア投資と設備投資の伸びの関係をプロットしたもの。
90年代前半を除いて、日本とは異なってほぼ一致した動きになっていて、しかも2001年からの動きはぴたりと一致していると言っても言い過ぎではないようなものになっています。
これは、日本と米国におけるソフトウェア投資の設備投資に占める割合が異なるためだと考えられます。
日本ではソフト・サービス支出は設備投資の動きから遅れて動くのに対して、米国ではほぼ同時に動くということでまとめておきましょう。

それよりも興味深いのは、日本のグラフと米国のグラフで丸で囲った部分、つまり直近の動きです。
この直近の動きに限っては、日本と米国とで不気味なくらいに、設備投資が伸びているのに対してソフトウェア(+サービス)投資(支出)が減少するという同じ傾向になっています。
これは何を意味するのでしょうか。
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