日曜日, 10月 10, 2004

楽しい統計学

「マーケティングは従来、経験則や勘をベースに仕事を進めたり、テストすべき要素を腕力勝負でしらみつぶしに調査したり、と現実的には科学から一歩離れたところにあった。それもそのはず、必要な要素が多すぎて、どれが効果をもたらしているのかを特定することが困難だったからだ。しかし、統計的テクニックを取り入れると、驚くほど正確に顧客の心をつかむ手段を見つけやすくなる」(『マーケティングに統計学を活かす』DHBR 2002年6月号 )

「統計的テクニック」などというと『「引く」人も多い』のは確か。
そういう状況下で、向後研究室による
ハンバーガーショップで学ぶ楽しい統計学
はお薦め。
マンガちっくな構成になってはいますが「入門とはいえ、この内容をマスターすれば、大学の卒業論文・卒業研究で使われる統計手法のほとんどをカバー」という本格的な内容を伴っている。

[参考]
○森祐治・情報経済ブログ、『統計ソフトよりも基礎分析力を習得しておこう
○大西宏のマーケティング・エッセイ、『リサーチで決まる』
「現代のマーケティングは、リサーチ能力の競争の時代といっても過言ではありません。」
「リサーチというのは、マーケティング部門や調査会社だけの問題ではありません。会社や事業に携わる人たちすべてに、情報に対する感度、また本質を探る力が求められてきています。」