企業価値の源泉
ゴールドマン・サックスの
『日本株のリスク・プレミアム:市場レベルから銘柄選択までの応用』
というレポートの中で興味深い結果が出されています。
EVA = f (投下資本、投下資本利益率、総資本コスト率)
なので、EVAで収益性を代表しているのは投下資本利益率( ROC )。
投下資本利益率(ROC) = NOPAT ÷ 投下資本
= ( NOPAT ÷ 売上高 ) × ( 売上高 ÷ 投下資本 )
= NOPATマージン × 投下資本回転率
このROCが業界平均へと収斂する速度を求めることで、何が企業価値格差の源泉となるのかを分析しようというのがGSのレポートの趣旨。
情報通信セクターは、NOPATマージンの収斂速度、投下資本回転率の収斂速度ともに最も高く、さらに投下資本成長率の収斂速度も公益セクターに次いで高いという結果。
公益セクターはバリュー・ドライバーの格差が小さいことが投下資本成長率の収斂速度を高めるという結果に結びついているという側面があるので置いておくと、情報通信セクターは3つのバリュー・ドライバー全てで業界平均への収斂速度上位ということに。
これは
(1)一度優位性を確立すると相当期間優位性が持続する
(2)(1)のために常に新規参入圧力が働く
(3)投下資本成長率の収斂速度が高いということから、市場規模の期待成長率が企業価値に重要なファクターとなる
ということになります。
テクノロジー・セクターの場合は、丁度、情報通信セクターと素材セクターの中間。
NOPATマージンの収斂速度が上から4番目であるのに対して、投下資本回転率の収斂速度は上から2番目、投下資本成長率は4番目。
これは、テクノロジー・セクターでは投下資本回転率こそが企業価値の源泉ということになります。
『日本株のリスク・プレミアム:市場レベルから銘柄選択までの応用』
というレポートの中で興味深い結果が出されています。
EVA = f (投下資本、投下資本利益率、総資本コスト率)
なので、EVAで収益性を代表しているのは投下資本利益率( ROC )。
投下資本利益率(ROC) = NOPAT ÷ 投下資本
= ( NOPAT ÷ 売上高 ) × ( 売上高 ÷ 投下資本 )
= NOPATマージン × 投下資本回転率
このROCが業界平均へと収斂する速度を求めることで、何が企業価値格差の源泉となるのかを分析しようというのがGSのレポートの趣旨。
情報通信セクターは、NOPATマージンの収斂速度、投下資本回転率の収斂速度ともに最も高く、さらに投下資本成長率の収斂速度も公益セクターに次いで高いという結果。
公益セクターはバリュー・ドライバーの格差が小さいことが投下資本成長率の収斂速度を高めるという結果に結びついているという側面があるので置いておくと、情報通信セクターは3つのバリュー・ドライバー全てで業界平均への収斂速度上位ということに。
これは
(1)一度優位性を確立すると相当期間優位性が持続する
(2)(1)のために常に新規参入圧力が働く
(3)投下資本成長率の収斂速度が高いということから、市場規模の期待成長率が企業価値に重要なファクターとなる
ということになります。
テクノロジー・セクターの場合は、丁度、情報通信セクターと素材セクターの中間。
NOPATマージンの収斂速度が上から4番目であるのに対して、投下資本回転率の収斂速度は上から2番目、投下資本成長率は4番目。
これは、テクノロジー・セクターでは投下資本回転率こそが企業価値の源泉ということになります。
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