電気機械は産業影響力低下


「2010年の産業構造」と同じものを用いて、電気機械などの産業の他の産業への波及効果の力と他の産業から影響を受ける度合いを確かめてみたのが上図。
通信・放送業は通信・放送業が他の産業から受ける影響の度合いも他の産業へ及ぼす影響の度合いも1995年から2010年でどちらも高まっている。
その一方で、電気機械は自身が他の産業に与える影響は変わらず、かえって他の産業から受ける影響の度合いが増してくる。
これも、突き詰めて考えればITの効果とでも言えるだろうか。つまり、IT産業はモノを提供するという路線からサービスを提供するという路線へと大きく舵をとっている。この結果、IT産業自身が生産をするに当って他の産業からモノを購入する割合は減少してきている。そして、サービスの提供の仕方もより需要側の生産行動に関係の深い形となってきている。そうしたことがこの図にも表れているように思える。
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