金曜日, 12月 26, 2003

ムシャラフ大統領暗殺未遂

パキスタンからの報道(Jang Online)によると、首都イスラマバード近郊の軍都ラワルピンディ(Rawalpindi)でパキスタンのムシャラフ大統領( Gen. Musharraf)に対する自爆テロと見られる暗殺未遂があったと伝えている。
パキスタンは長らく隣国アフガニスタンの支配勢力タリバンを支援してきたものの、2001年9月の米国に対するテロ以降タリバンと手を切っている。さらには、タリバンと連携していたアルカイーダの残党の摘発も実施。加えて、インドとの紛争地帯であるカシミール地方の武装勢力に対する支援にも消極的になっている。
こうした背景からムシャラフ大統領に対する反発は強くなっており、暗殺未遂は今回で3回目となった。
今年の9月28日に、ル・カーイダのナンバー2であるザワヒリ(Amin-ul-Zawahari)もテレビでムシャラフ大統領の追放を呼びかけていた。
ISPR長官Shaukat Sultan少将によると、暗殺は2台の自動車によってなされた。最初の一台は大統領の警護隊によって突入に失敗。次の一台が大統領の車に衝突した。この二台目による自爆攻撃で警護隊に死傷者が出た。
報道によると、大統領は無事だったものの少なくとも14人が死亡したと伝えている。
この暗殺未遂に対して、同国のムスリム教徒連盟(Pakistan Muslim League)のSyed Shahabuddin Shah Al-Hussaini師は、パキスタンがテロリズムに対するその前線の役割を果たすことは望まない一派による共謀であると非難しているという。