水曜日, 12月 24, 2003

米国で狂牛病(BSE)の疑い

米国農務省長官Ann M.Venemanは、ワシントン州でホルスタイン雌牛に牛海綿状脳症(BSE,Bovine Spongiform Encephalopathy)に感染した疑いがあるとの米国農務省による分析結果を公表。
しかし、「この発見にもかかわらず、私たちは私たちの牛肉供給の安全性において確信している」とし「BSEからの人間の健康への危険は非常に低い。」とコメント。
これに対して、農林水産省厚生労働省は24日から、米国からの牛肉や牛肉加工品、生きた牛などの輸入を全面停止する方針。
ちなみに、財務省の貿易統計によると、2001年の生・冷凍の牛肉輸入量は67万4939トン、2002年は48万6740トン。2003年は10月までの累計で48万17トン。
金額ベースでは、それぞれ、2790億5528.2万円、1896億1373.2万円、2049億9306.1万円となっている。
下の表は農林水産省の統計をみたもの。これによると、牛肉の国内消費量の約6割は輸入品ということになる。そして、米国産牛肉は国内市場全体の約3割。影響は小さくはない。

(トン) 輸入総量 米国 オーストラリア カナダ ニュージーランド
2001 674,939 311,061 324,126 22,643 16,497
2002 486,740 226,518 230,498 19,052 10,307
2003 480,017 221,874 235,489 7,464 14,732
くず肉含みで2000年の輸入総量は721,081トン


(千円) 輸入総額 米国 オーストラリア カナダ ニュージーランド
2001 279,055,282 151,103,895 113,543,657 8,501,524 5,727,687
2002 189,613,732 94,551,406 84,965,369 5,831,545 4,140,891
2003 204,993,061 106,145,621 90,572,118 2,807,959 5,344,411


億円

生産額

和牛枝肉国内生産量(t) 国内消費仕向量(牛肉)(t) 飼養戸数
1955 314      
1960 375      
1970 754      
1975 974      
1980 2,467      
1985 4,176      
1990 5,981      
1995 4,494 249,546.2 1,526,000 169,700
2000 4,567 236,163.9 1,554,000 116,500
2001 4,310     110,100
2002       104,200

参考:農水省による牛肉需給表