木曜日, 12月 18, 2003

勢いがねぇ...

ずっと、英国続きだけれども、一つの統計だけではどうも見方が偏りそうに思うので、もう一つ。
下のグラフは英国の民間部門におけるITハードウェアとITソフトウェアの投資推移を四半期で見たもの。
おおまかに言うと、英国の設備投資が四半期で400億ポンド。それに対して、20億ポンド程度でずっと推移している。
ハードウェアは二桁のマイナスが続いていたのが2003年の第1四半期には1桁台になり第3四半期には遂にプラスになった。ソフトウェア投資のほうは斑模様。それでも、ソフトウェア投資も第2四半期には何と二桁のプラス。しかし、第3四半期は再びマイナスに、という具合に少し勢いがない。



英国関連の話題では、仏キャップジェミニ・アーンスト&ヤングと富士通サービスが共同で英国国税庁のITアウトソーシングを受注したというニュースを挙げることが出来る。
これなどは、契約金額が約30億ポンド、日本円にして約5,700億円!しかも、米EDS、米アクセンチュアから日仏連合が奪い取った形。2004年7月1日からの契約のうち富士通は、約10億ポンド、日本円に換算して約1,900億円を得るという。契約期間は10年間だけれども、さらに8年間の契約更新オプションが付加されているというから富士通にとっては美味しい話。
英国ではPFIの流れがあって、政府関連部門ではIT投資にも積極的との話。
後は、民間部門のIT投資が盛り返せばというところ。