エル・グレコ

El Greco(1541-1614)。
クレタ島に生まれイコン作家として活躍した後、ヴェネチアに渡りルネサンスの様式を学ぶ。ヴェネチアではティツィアーノの下で修業したともされる。
その後、ローマなどを遍歴するが、1570年以降はフェリペ2世統治下のスペインで活躍する。
『聖衣剥奪』、『オルガス伯の埋葬』(1586)などの作品にはルネサンスの写実性はなく、マニエリスム一色に染め上げられてもおらず、神秘性が漂っているところはイコン作家としての来歴が影響しているのだろうか。