オム・アルカード

homme-arcade。美術史家アンリ・フォション(Henri Focillon)が『ロマネスク彫刻-形態の歴史を求めて』(辻佐保子訳、中央公論社1975)で名付けた、アーチの下に人物像を配するモティーフ/形体ユニット。
このモティーフは、西暦300年から600年にかけての初期キリスト教美術期に淵源を持ち、11世紀、ロマネスク期のフランスはトゥールーズのサン・セルナン聖堂周歩廊の『荘厳のキリストと2天使・使徒たち』に始まって広くロマネスク美術の特長をなした。