アンジュー家による移植

フランスはローマ教皇庁の要請を請け、南イタリアに進行。1266年に、ルイ9世の弟、アンジュー伯シャルルをナボリ王国の王位に据える。ナボリ王カルロ1世の誕生である。
カルロ1世はフランスからゴシック様式を南イタリアにもたらした。この外来的ゴシック様式がカルロ2世(在位1285-1309)の時代には同化し、ナボリ・アンジュー様式とでも言うべきナボリ大聖堂、サン・ドメニコ聖堂、サン・ピエトロ・ア・マイエッラ聖堂となって結実する。
また、フィレンツェやアッシジから多くの藝術家がナボリに招かれ美術様式の坩堝を形成した。