マザッチョの様式

トスカーナ地方の伝統的なジョット様式を基礎として線遠近法などの技法を駆使した様式。ジョット様式のマンネリズムに飽きていた人々に支持された。
線遠近法はブルネレスキの考案とされ、画面上の一定の高さに水平線を引き、そこに消失点を置き、画面上の全ての直交線を消失点に収束させるというもの。
ジョットは絵画の主題を聖書に求めた。マザッチョは、そこに徹底した写実を持ち込むことで、来たるべきイタリア・ルネサンスへの道を準備した。