新事業におけるグレシャムの法則
MRIの小宮氏による『価格1円時代の新たなビジネス・モデル』(2005/2/10)でネットオークションに出されている商品に対する考察がなされています。
そこでは、
「宅配業者への支払いが商品代金を上回」っているという指摘があり、つまりは消費者は商品を買っているようで実質的には配送サービスを購入しているのだとしています。
対象がネットオークションなので、この例を即一般化するのは危険ではありますが、低コストを売り物にする中国製造業と新たな物流需要を喚起しようとする宅配業界による共同戦線によって、「物流サービスのオマケに商品が位置づけられる時代」が来るかもしれないという一文は衝撃的です。
BPTSとかBPOといった現在はIT寄りのサービスのオマケとしてITハードが売られるような状態になるとすると、ビジネスモデルを大きく変える必要が出てきてしまいます。
既存の事業が事業ライフサイクルの中でどうしても成熟期に入ってしまうという結果として、既存の事業に軸足を置きつつも新しい事業に活路を見出そうという第二の創業ということがしばしば聞かれます。
全く新しい事業を始めるというリスクを冒すのではなくて、既存の得意分野である事業領域を基本にして新規事業という海に乗り出していくという点で非常に魅力的です。
ところが、この魅力的な選択肢には大きな落とし穴があることが知られています。
「グレシャムの法則」と呼ばれるものです。
このグレシャムの法則というのは、価値の劣る貨幣と良質の貨幣を同時に市中に流通させると価値の劣る貨幣が良質の貨幣を駆逐してしまうというのが本来の意味。
ところが、第二の創業に関連して言われている「グレシャムの法則」というのは
「目先の仕事が大事な仕事を駆逐する」
という意味で使われています。
持っているライトで照らせる部分だけで新しい事業はないかと真剣に探れば探るほど、既に手を付けている事業しか思い浮かばなくなるというジレンマ。
こうしたジレンマを回避するためには、何度も繰り返しになりますが、やはりメタで考えなければならいと思われます。
そこでは、
「宅配業者への支払いが商品代金を上回」っているという指摘があり、つまりは消費者は商品を買っているようで実質的には配送サービスを購入しているのだとしています。
対象がネットオークションなので、この例を即一般化するのは危険ではありますが、低コストを売り物にする中国製造業と新たな物流需要を喚起しようとする宅配業界による共同戦線によって、「物流サービスのオマケに商品が位置づけられる時代」が来るかもしれないという一文は衝撃的です。
BPTSとかBPOといった現在はIT寄りのサービスのオマケとしてITハードが売られるような状態になるとすると、ビジネスモデルを大きく変える必要が出てきてしまいます。
既存の事業が事業ライフサイクルの中でどうしても成熟期に入ってしまうという結果として、既存の事業に軸足を置きつつも新しい事業に活路を見出そうという第二の創業ということがしばしば聞かれます。
全く新しい事業を始めるというリスクを冒すのではなくて、既存の得意分野である事業領域を基本にして新規事業という海に乗り出していくという点で非常に魅力的です。
ところが、この魅力的な選択肢には大きな落とし穴があることが知られています。
「グレシャムの法則」と呼ばれるものです。
このグレシャムの法則というのは、価値の劣る貨幣と良質の貨幣を同時に市中に流通させると価値の劣る貨幣が良質の貨幣を駆逐してしまうというのが本来の意味。
ところが、第二の創業に関連して言われている「グレシャムの法則」というのは
「目先の仕事が大事な仕事を駆逐する」
という意味で使われています。
持っているライトで照らせる部分だけで新しい事業はないかと真剣に探れば探るほど、既に手を付けている事業しか思い浮かばなくなるというジレンマ。
こうしたジレンマを回避するためには、何度も繰り返しになりますが、やはりメタで考えなければならいと思われます。
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