水曜日, 10月 01, 2003

大企業製造業DI、2年9カ月ぶりプラスへ


日銀が1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)で大企業製造業のDIがプラスに転じた。
米国景気の回復期待で輸出環境の好転による企業収益が改善したことや株価の上昇が効いた。
とはいえ、まだまだ気を緩めてはいけない。
この時点の短観には目下進行中の円高は考慮されていない。加えて、非製造業のDIは依然としてマイナスのまま。
先に挙げた在庫循環の動きからすると、景気は既に春には山場を迎えてしまっていると考えられる。つまり、先般の景気は実感の伴わない景気上昇を終わってしまったことになる。但し、過度に悲観的になることはない。
山低ければ谷低しということは景気についても当て嵌まる。