Pieter Brueghel the Elder(1525-1569)

「ずばり、農民画家。
もう説明なんか、それだけで良いって言っても過言じゃないでしょ。
って、ここで終わりにしたいくらい分かりやすいんだけど、ちょっとだけくどいのを我慢してもらおう。
彼が描いた一連の絵を見てもらうと分かるかもしれない。農民画家って呼ばれているけど、彼はあくまでも冷静な観察者なんだ。
彼自身は当時の教養人だった。ベルギーのフラマン地方で活躍したんだけど、一応、当時の芸術の本場であるイタリアにも留学している。
でも、感化されてはいなくて、デューラーとともに、いわゆる北方ルネサンスと呼ばれる流れを形作ったことで知られている。
そうそう、彼の息子も画家なんだ。彼の絵を広めたっていう大きな貢献をしたのは息子。だから、名前にElderって付いているわけ」