BOUTS

「Rogier van der Weyden(1399/1400-1464)の画風を承継したオランダの画家で1415年にチューリップの国オランダはハーレム(Haarlem)で生まれているね。
ハーレムと言えば花祭に花車。花花花。
生まれはハーレムだけど、活動の場所っていうか生活を送ったのはルヴェン(Louvain)。今なら、ブリュッセルから電車で一時間足らずの大学都市で、ルーバンラヌーブ(Louvain-La-Neuve)大学があることで知られている。」
「大学都市というような側面を持つようになったのは17世紀初め頃ね。
とにかく歴史ある都市なわけだけど、惜しくも1914年8月19日にナチス・ドイツに無血占領されてしまって街は破壊されてしまっている」
「でも、Boutsの描いた絵は残っている。
ルヴァンに来たのは何歳の頃?」
「53歳のとき、つまり1468年。この時に、ルヴァン市の画家になって『最後の晩餐』とか『the Justice of Emperor Otto』などを製作しているわ」
「彼はルヴァンでいわゆるフラマン貴族(Flemish aristocrats)から請負って絵を描いている」
「Boutsの画風は二人の息子Dieric(1448-90/91)とAelbrecht(1450/60-1549)に受け継がれているね」
「息子のDiericの仕事と彼自身の仕事の区別が難しいんだよね。
名前も名前だから」