火曜日, 10月 14, 2003

縮小する設備投資循環


循環論では何も言えないと言いつつも、再び循環論。
設備投資の循環を見るために、設備投資の伸び率と設備ストックの伸び率とをプロットしたのが下の各図。
まず、最初の図では1991年第1四半期から2002年第1四半期までの設備投資と設備ストックの伸び率の推移を示している。
これを見ると、まるで竜巻、いや蟻地獄だろうか、そういう形になっている。
つまりは、設備投資の伸び率の振幅に明確な変化を認めるということは出来ないけれども、設備ストックの伸びに関しては伸び率の平均水準が段々と下がってきている。
設備投資が変動している中で、資本ストックの伸びの水準が低下してきているということは、設備投資の中身が新規投資ではなくて更新投資の割合が増えているのではないのかということが伺える。