SUNの試練
「Sunは危機に直面している」とMerill Lynchのスティーブン・ミラノビッチ氏がスコット・マクニーリーCEOにあてた公開書簡を出したことが今月の初めに話題を呼んだ。
公開書簡、あるいは公開質問状という方法で経営方針を質したのは、9月29日にサンから出された四半期赤字が予想より膨らみそうだアナウンスを受けてのもの。
サンは10%の従業員削減に続いて4000人規模の削減策を発表している。
それでも、なお費用削減のために従業員を5000-7000人削減する必要があるとする。
そこで、同社のアニュアル・レポートを基にして、Total costs and expenses関数と売上関数を推計し、どの程度の人員削減で営業利益が黒字になるのかということを試算してみた。
サンの製品に対する需要が3.0%で成長するとして18%の削減で黒字。18%というと大体7000人規模ということだから、Merill Lynchのスティーブン・ミラノビッチ氏の示した上限値ということになる。
ただ、もちろん減らせば良いというわけではなく、2.5割の削減は売上の減少に繋がる可能性が示唆される結果となった。
これは、もちろん需要が3%で伸びるという場合。1%しか伸びないような場合はシナリオが大きく狂うし、4%だと逆。



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