火曜日, 10月 07, 2003

設備投資はマイナスの予感?




これは日銀の短観における設備投資計画調査を調査時点でプロットしたもの。
これを見ると、年初の3月は控えめ、6月は期待からか強め、9月に先が見え始め、12月では現実的にというように山になっていることが分かる。
ここでは示してはいないが、一般に6-9月で設備投資計画が減少になっている場合は年度でみて設備投資がマイナスになるケースが多いという。
そうでなくとも、2001年と2002年の両年でいうと、完全に山型になっている。
この山型を2003年の短観における設備投資計画の推移に重ね合わせてみる。そうすると、2002年のパターンに従った場合には完全にマイナスになってしまう。やや楽観的になって2001年のパターンで山型を重ね合わせて見ても雲行きがどうも怪しい。

次に同じく日銀の短観でソフトウェア投資について同じグラフを描いて見ると上のようになる。
この場合は「変形S型」とでも言うべきだろうか。
2001年のパターンだと上がって下がって結局は年初とさほど変わらず。
2002年のパターンだと下がって上がって結局は年初とさほど変わらず。
つまりは、年初の計画の伸び率が一番実績に近い。
ということは、ソフトウェア投資は設備投資全体とは異なって、若干のプラスになる可能性があると言えるかもしれない。