金曜日, 10月 22, 2004

英国IT市場概況

英国の状況は米国とは異なっています。
まず、コンピュータの生産に関しては5月が底になって上昇を続けています。
内需がどうなっているのか確かめるために、輸出入もチェックしてみます。すると、輸入も一服感があったものが2004年の第2四半期には明確に上向きに転じています。





こうした動きは英国内の旺盛なIT投資需要を反映していると言えるでしょう。
民間のIT投資のうちハードは2003年の半ばに底を打って以来上昇トレンドにあります。
こうした動きと対照的なのが民間のソフトウェア投資の動きで2003年の第1四半期から2004年の第2四半期まで大きな変化が見受けられない状況になっています。



ソフトウェアの需要動向をソフトウェア投資だけで見るのはボリュームからいっても早計。
そこで、ソフトウェアの出荷額を見てみます。すると、IT投資におけるソフトウェア投資の動きとほぼ同じく、2003年第3四半期にピークを付けた後は少し減少を続けているという傾向になっています。

英米でIT需要の動きが統計上も異なっているとしました。しかし、ハードの動きよりもソフトの動きに勢いが無くなっているということは共通しているようです。