ぶらぶら絵葉書

亀戸駅

亀戸駅は, 東京都江東区亀戸五丁目に所在する, 東日本旅客鉄道[JR東日本]と東武鉄道の駅である.JR東日本の総武本線[中央・総武線各駅停車]と, 東武鉄道の亀戸線が乗り入れ, 両線の接続駅となっている.駅番号は, JR東日本がJB23, 東武鉄道がTS44である.JR東日本の駅は特定都区市内制度における東京都区内に属している.

JR東日本の駅は高架構造の地上駅で, 島式ホーム1面2線を有する.中央・総武線各駅停車のみが停車し, 総武快速線は当駅を通過する.東武鉄道の亀戸線は当駅を起点とする路線で, 頭端式ホーム1面2線を有し, 曳舟駅との間を往復運転する.運行は主に2両編成で行われ, 両社の改札口は別々に設置されているが, 駅構内で近接しているため乗り換えは容易である.

亀戸駅は1894[明治27]年12月21日, 総武鉄道が両国橋駅[現・両国駅]から市川駅[現・本八幡駅]まで延伸開業した際に途中駅として設置された.1904[明治37]年4月5日には東武鉄道亀戸線が曳舟駅から当駅まで開通し, 接続駅として機能するようになった.1907[明治40]年9月1日には総武鉄道が鉄道国有法により国有化され, 国有鉄道の駅となった.1917[大正6]年には, 当初計画されていた東武鉄道による両国橋方面への乗り入れ計画が消滅し, 亀戸駅が亀戸線の正式な終点として位置づけられ, 現在の運行形態の基盤が確立した.

1987[昭和62]年4月1日の国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となった.その後, 駅周辺の都市開発にあわせて施設整備が進み, 2010[平成22]年11月にはJR東日本の駅ビルアトレ亀戸が開業し, 駅の利便性と商業機能が大きく向上した.

利用者数はJR東日本の1日平均乗車人員が5万人前後に達し, 東武鉄道亀戸線も地域交通として一定の利用がある.両線を合わせると江東区北部における主要な交通結節点の一つとなっている.通勤・通学需要が中心であるが, 周辺寺社や東京スカイツリーへの観光アクセスにも利用されている.

駅周辺は江東区の商業・生活の中心地の一つであり, 駅ビルアトレ亀戸をはじめ, 多数の商業施設が立地する.かつて駅南口側には大型ショッピングモールサンストリート亀戸が存在したが, 再開発に伴い閉鎖され, その跡地には2022[令和4]年4月に大規模複合商業施設カメイドクロックが開業した.これにより地域の商業環境は刷新され, 亀戸駅の利便性と集客力は一層強化された.

北口方面には学問の神として知られる菅原道真を祀る亀戸天神社があり, 梅や藤の名所として参拝客や観光客に人気が高い.さらに亀戸香取神社や普門院[亀戸大師]などの寺社も徒歩圏内に点在し, 歴史と下町情緒を色濃く残している.南口方面はかつて東京都電が走っていた名残を留める道路があり, 現在は蔵前橋通りとして整備されている.東京スカイツリーへも近距離に位置しており, 観光拠点としての役割も担っている.

@2024-10


今日も街角をぶらりと散策.
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