

高円寺駅
駅構造は高架駅であり, 島式ホームが急行線用・緩行線用それぞれ1面ずつ, 計2面4線を備える線路別複々線構成である.急行線[3・4番線]と緩行線[1・2番線]が明確に分離されている.中央線快速は平日ダイヤでは停車するが, 土休日は通過するため, 急行線ホームは実質的に使用されない.ホームと改札階の間にはエレベーター・エスカレーターが設置され, 改札外には駅ビル・商業施設[アトレヴィ高円寺]が併設されている.
駅の歴史は大正期に遡る.1922[大正11]年7月15日に鉄道省の旅客駅として開設され, 阿佐ヶ谷駅・西荻窪駅とともに杉並三駅として同日に開業した.第二次世界大戦期には1945[昭和20]年5月25日の空襲により駅舎が被災し, 応急復旧の後, 1952[昭和27]年に全面改築が行われた.1964[昭和39]年9月22日にまず複線の高架化が完成し, 1966[昭和41]年4月3日に複々線化工事が完了して現在の高架複々線駅の形となった.1987[昭和62]年の国鉄分割民営化以降はJR東日本の駅となっている.
駅周辺は商業と住宅が混在する地域であり, 駅前のルック商店街や高円寺純情商店街など多様な小売・飲食店が集積する.特に北口側の高円寺純情商店街は戦後復興期から続く歴史ある商店街として知られる.また, 高架下には多数の飲食店が軒を連ね, 庶民的な雰囲気を醸し出している.とりわけ高円寺は東京高円寺阿波おどりを中心とする地域文化で知られ, 毎年8月下旬に開催される祭礼は地域のアイデンティティとなっている.高円寺の街は古着店・ライブハウス・個人商店などが軒を並べる独自のカルチャーを育んできたため, 駅は単なる交通結節点にとどまらず街の文化的活動と暮らしを支える拠点としての役割を担っている.
@2018-12

今日も街角をぶらりと散策.
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