ぶらぶら絵葉書

岡山一番街・さんすて岡山

岡山一番街・さんすて岡山は,岡山一番街が地下1階,さんすて岡山が南館[1階・2階],北館[地下1階から1階,2階],西館[2階から5階]の3つの館に分かれている.すなわち,岡山一番街は地下1階のみの構成であり,さんすて岡山は南館が1階・2階,北館が地下1階から1階および2階,西館が2階から5階までの構造となっている.

岡山一番街は岡山駅東口の地下に広がる地下街であり,駅改札やさんすて北館の地下階と直結している.地下街としての特徴は,天候に左右されず駅から市街地へ移動できる動線を形成している点にあり,特に通勤・通学客や買い物客にとって利便性が高い.店舗構成はファッションや雑貨,飲食店に加えて土産物や地域特産品を扱う店舗も集積しており,旅行者にも利用されやすい環境となっている.また,岡山駅地下改札やバスターミナル方面への通路と一体的に整備されているため,単なる商業施設としてだけでなく,交通結節点としての機能も担っている.訪問当日は星乃珈琲店で朝のアイスコーヒーと洒落込んだ.

日本の地方都市における地下街は,名古屋や札幌のように大規模に展開する都市が例外的であり,多くは駅前の一角に限定的な規模で整備されている.その中で岡山一番街は,中国地方における代表的な地下街の一つと位置づけられる.広域交通の要衝である岡山駅と直結している点,また山陽新幹線をはじめとする長距離鉄道利用者に対応する観光・土産物機能を持つ点で,地方都市の地下街としては比較的発展的な形態を示しているといえる.

さらに,岡山駅東口再開発との関連も見逃せない.岡山一番街は,岡山駅の橋上化や周辺の都市再開発と連動して拡張・改装が繰り返されてきた.東口一帯は駅ビル「さんすて岡山」と一体的に整備され,地下街はその基盤を支える役割を担った.すなわち岡山一番街は,駅利用者の快適な動線を確保するインフラとして計画されつつ,都市再開発における商業核の一部として機能するよう意図された施設である.これにより,駅前広場と地上の商業施設,そして地下街が一体化し,岡山駅周辺の都市空間が総合的に構成されることとなった.

さんすて岡山の各館は,南館がファッション・コスメ・スイーツ・お土産店舗に加えスーパーもある館,北館がセレクトショップや書籍・生活雑貨等のある館,西館がファッション・インテリア・美容サービスのある館として,それぞれ異なる特色を持っている.

@2025-08


今日も街角をぶらりと散策.
index





















- - - -