岡ビル市場
岡ビル市場は,岡山市北区野田屋町にある屋内型の小売市場である.1946年[昭和21年]9月,西川沿いに「岡山マーケット」としてオープン.1951年[昭和26年]10月,現建物が竣工,職住一体型の商業施設として完成.当時は画期的な商業施設として地元新聞でも報じられ,商圏は郊外郡部にまで及んでいた.
JR岡山駅から徒歩5分の西川緑道公園筋沿いにある屋内型小売市場.ビルの一階部分が市場として開放されており,青果や鮮魚などを扱うほか喫茶店やレストランなど多数の飲食店が営業している.生鮮食品はもちろん,日用雑貨までさまざまな商品を扱う店が約30店,軒を連ねている.
戦後間もない時期から,戦後の闇市とは区別された,客が安心して買い物できる場所として「岡山マーケット」がスタート.地域住民にとっては「駅前の台所」「岡山の台所」として重宝されてきた.
現在,周辺には大型小売店があるなど厳しい状況にあるが,根強い人気がある.業者と取引も行う仲卸機能を備えた小売市場として生き残りを模索している.
また岡ビルの所在する岡山市北区野田屋町1丁目3番地区と近隣の2番地区では合同で再開発準備組合が結成されており,将来的な再開発が検討されている.
@2025-08
今日も街角をぶらりと散策.
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