プリンスの森から

噴火の種類

「浅間山の噴火で火山灰を被ってしまった出荷間近のキャベツが安く売り出されていたわね。
表面に火山灰がかかってしまっただけで、一枚葉っぱを剥がしてしまえば全く問題ないからお徳」
「そのまま一枚剥がして当たり前の値段で売っても良いように思えるけどね、僕なんかからすると。
品質ということでは全く問題ないわけでしょ」
「でもね、そうすると、そうするとというのは生産者の側が火山灰の事に何も触れずに表面の一枚を剥がして売ったとすると、買う側は誤魔化したと感じてしまうんじゃないかしら」
「そうかもしれない。
だったら、買う側は浮いたお金の一部を募金活動に回すとかいうことがあるといいね。実際には味に影響はないわけでしょ。それをきちんと火山灰を被りましたという情報を開示した上で安く売っている。安く売っているということは被害が出ているわけだね、きっと。買った消費者個人個人が募金をというのは大変だなぁ」
「それだったら、販売するスーパーが定価プラスいくらという形で募ったら?」
「強制じゃなくて任意となると煩雑になりそうだね、いづれにしても。でも、自然災害で被った損害を参加型で補う仕組みがあると良いよね」
「それはそれとして、浅間山の噴火はブルカノ式(Vulcanian eruption)っていうのよね。日本の火山では富士山や桜島がブルカノ式で、多くの火山もブルカノ式だって」
「噴出するマグマの流動性とか揮発物成分の量とかの条件によって変わると言われているけどね。
そうしたことを前提として、火山の噴火というのはおおよそ4つに分類されている。
基本的には玄武岩から安山岩になるにつれて粘っこくなる。粘っこくなるということはドカーンと大きな爆発になるということ」
「ブルカノ式はプリニアン式の次に大きな爆発を伴うのよね」
「そうだね。
一番爆発度合いが低くてドロリと流れる形になるのはハワイ式(Hawaiieruption)で、この場合は玄武岩質マグマを出して、火山の地形も楯状火山などとなる。
噴出物はスコリアなどだね」
「スコリアというのはマグマが空中を舞った時に空気が入って穴ぼこだらけになって固まったものね」
「次に粘っこいのはストロンボリ式(Strombolian eruption)の噴火で玄武岩、安山岩質マグマの中心噴火が特徴。
その次が安山岩質の噴出物を中心とするブルカノ式(Vulcanian eruption)。
そして、最も粘っこいのがプリニアン式(plinian eruption)。これは最も粘っこいということで一気に爆発する」
「大爆発する場合があるということね」
「ただ、玄武岩溶岩はマグマがそのままの形で噴出したもの、安山岩溶岩は地表に至るまでのマグマ溜りに溜まったマグマということが出来るわけで、同じ火山でもその時の条件によって噴火の形態は異なる場合があることは覚えていたほうが良いだろうね」

[参考文献]
Q&A 火山噴火?日本列島が火を噴いている!』 ブルーバックス、日本火山学会 (編集)