ぶらぶら絵葉書

葛西馬頭観音堂

東京都江戸川区中葛西4丁目にある馬頭観音堂.この観音堂に因んで,近くを流れる江戸川と中川を結ぶ長島川に架かる橋は馬頭橋と呼ばれていた.

馬頭観音は本来,仏教の忿怒形の観音であり,馬を守護する尊格として信仰された.近世以降の日本では,街道沿いや宿場,峠,渡河点など馬が通行・輸送に用いられる場所に安置されることが多かった.その中で橋のたもとや橋詰も重要な設置場所であった.

理由は主に二つある.第一に,橋はかつて貴重かつ危険な構造物であり,増水や腐朽,事故などで人馬が落下・損傷する危険があったため,安全祈願の対象となったこと.第二に,馬は当時の輸送・農耕の要であり,橋の渡河時には滑落や怪我の危険が特に大きかったため,橋詰に馬頭観音を置いて馬と人の双方の無事を祈ったことが挙げられる.

@2025-08


@2020-09-20.


今日も街角をぶらりと散策.
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