平和の尊

中国の習近平国家主席から、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長(当時)へ、国連創設70周年を記念して2015年9月に贈呈されたもの。

尊(Zun)は、古代中国において祭祀や儀礼に用いられ、敬意を表すために使われた伝統的な青銅器の器形。

中国の伝統的な金属工芸および国家級無形文化遺産である七宝焼き(景泰藍 / クロワゾネ)の技法を用いて制作。景泰藍(けいたいらん)というのは、金属工芸の一種である七宝焼きのなかでも、中国で独自に発展した有線七宝(銅胎掐絲琺瑯)のこと。ヨーロッパでは同じ有線七宝の技法全般をクロワゾネ(Cloisonné)と呼ぶ。景泰藍の最大の特徴は、金属の土台の上に細い金属線を植え付けるように貼り巡らせて模様の輪郭(区画)を作り、その隙間に色鮮やかな釉薬(エナメル)を流し込んで焼き上げる点にある。本作品は70名以上の職人が1万時間以上を費やし、100を超える工程を経て作り上げられた。

中国赤(チャイニーズ・レッド)の釉薬は、国連に対する善意や敬意を表現。龍は平和を象徴。象と鳳凰は、すべての人々の幸福を祈る意味が込められている。また、7羽の鳩は、国連が創設されてから70年(当時)の歴史と平和への願いを表現している。


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

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