メタで考える
[梅田望夫・英語で読むITトレンド]「ITは重要ではない」から「ITはどの程度重要か?」へでCarr氏の論とともにVarian教授の説に言及しているTechdirtの論が紹介されています。
『「sustainable competitive advantage」なんていう概念が、もう既に神話なのであって、現代の競争優位などというのは一瞬の儚いもの。良い会社というのは、「constantly innovating」によって「sustainable competitive advantage」を築くのだ』
これはITに限った話だと思うのですが、Carr氏のITコモディティ化説を受けてのものと考えられます。
つまりは、もう何と何を作って売れば良いというのは全く×であって、何と何はどんな機能を提供するのか、ユーザーはどんな"機能"を潜在的にも顕在的にも欲しているのかということを考えなければいけないということに繋がっていくのではないかと感じました。
製品の需要はどうかという視点ではなくて、製品はどういう用途に使われているのか。それぞれの用途の需要というのはどの程度あるのかということを考えなければいけないと思うのです。
各用途によっては、現在の製品を使わなくても良いかもしれません。
製品から考えるのではなくて、その1つ2つ上のメタ区分で考える。これは案外難しいことではあります。
サーバーの需要ということではなくて、現在のところサーバーが提供している機能に対するニーズがどうなるのかということで考える。そうすると、サーバーはオフィスから消えてなくなるなどというセンセーショナルな考え方もありますが、どうやらサーバーが提供しているような機能へのニーズは無くなりそうもない。
ニーズが無くなりそうもないということは需要が増えるか少なくとも一定であるだろうという想像に結びつきます。その上で、現在のサーバーに代替するような製品は出てくるのか、ということを考えてみる。ユーザー層が変化するのかということを考えてみる。代替は直ぐにはありそうもないでしょうが、ユーザー層の変化は起こるかもしれません。需要はそのユーザー層の懐具合に依存するでしょう。そうすると、ユーザー層が変化するということでまずは台数ベースに変化が生じ、やがて懐具合に応じて金額ベースも変化するでしょう。そうこうしている間に別のユーザー層も出てくるかもしれませんし、その新しいユーザー層に対応した製品セグメントも出てくるかもしれません。しかし、そうではあっても、サーバーが担っている機能に対する潜在的な需要のパイ自体は変化していないと思うのです。
『「sustainable competitive advantage」なんていう概念が、もう既に神話なのであって、現代の競争優位などというのは一瞬の儚いもの。良い会社というのは、「constantly innovating」によって「sustainable competitive advantage」を築くのだ』
これはITに限った話だと思うのですが、Carr氏のITコモディティ化説を受けてのものと考えられます。
つまりは、もう何と何を作って売れば良いというのは全く×であって、何と何はどんな機能を提供するのか、ユーザーはどんな"機能"を潜在的にも顕在的にも欲しているのかということを考えなければいけないということに繋がっていくのではないかと感じました。
製品の需要はどうかという視点ではなくて、製品はどういう用途に使われているのか。それぞれの用途の需要というのはどの程度あるのかということを考えなければいけないと思うのです。
各用途によっては、現在の製品を使わなくても良いかもしれません。
製品から考えるのではなくて、その1つ2つ上のメタ区分で考える。これは案外難しいことではあります。
サーバーの需要ということではなくて、現在のところサーバーが提供している機能に対するニーズがどうなるのかということで考える。そうすると、サーバーはオフィスから消えてなくなるなどというセンセーショナルな考え方もありますが、どうやらサーバーが提供しているような機能へのニーズは無くなりそうもない。
ニーズが無くなりそうもないということは需要が増えるか少なくとも一定であるだろうという想像に結びつきます。その上で、現在のサーバーに代替するような製品は出てくるのか、ということを考えてみる。ユーザー層が変化するのかということを考えてみる。代替は直ぐにはありそうもないでしょうが、ユーザー層の変化は起こるかもしれません。需要はそのユーザー層の懐具合に依存するでしょう。そうすると、ユーザー層が変化するということでまずは台数ベースに変化が生じ、やがて懐具合に応じて金額ベースも変化するでしょう。そうこうしている間に別のユーザー層も出てくるかもしれませんし、その新しいユーザー層に対応した製品セグメントも出てくるかもしれません。しかし、そうではあっても、サーバーが担っている機能に対する潜在的な需要のパイ自体は変化していないと思うのです。
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